気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

ため息の効用

2019-01-26 09:48:06 | 「立つ」健康法
「ため息をキチンとつく」ことは大事なことである。ため息をつくと、からだは良くなる方へ向かう。人は人間関係の問題や生活の不安があったりすると、みぞおち(鳩尾)が硬くなる。そうなると硬くなったみぞおちを弛めようとして、背中を丸めて、ため息をつく。人はその時に必要なことを自然にするのだ。
 しかしからだが鈍感だったり、ため息を我慢したりすると、緊張が残ったままになり、呼吸は浅く、気分も落ち着かない。そういう時に野口整体の「邪気の吐出」をするのも良いが、私の場合はキチンと立つことを目指す。立ちながら、みぞおちを弛めると、みぞおちが自然に凹み、息が出る。続けると、呼吸は穏やかになり、全身で一つの呼吸をしているように感じられる。からだに一体感が生まれ、活動しやすいからだになる。

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形を作るとは

2019-01-18 09:05:58 | 「立つ」健康法
 太極拳の止まった姿勢だけをまねるのであれば、入門者でも似たような形を作ることができる。しかしベテランのそれとは全く違う。入門者は余分な力が入るが、ベテランは力が抜ける。
 ずいぶん前に橋口譲二の写真集を観たことがある。同じ職業に携わる若者とベテランを背景を同じくして、別々に撮ったものだ。若者は力が抜けないだけでなく、ベテランのように、背景にピタッと一致した感じがしない。背景に馴染めずに、なんだか浮いているのである。ベテランは自分のことだけでなく、周りにも意識が行っているから溶け込めるのだろう。
 私は太極拳とともに、「立ち方」を指導している。何故立ち方など教えているのかというと、皆が上手く立てていないからである。イメージを使って練習すれば、立ち方が変わる。最高の立ち方とは言わないが、今現在成し得る一番良い立ち方にはなれる。まず「立ち方」でベテランになり、それから専門に行った方が、その道を極める近道になると信じている。

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水が切れる

2019-01-13 09:53:43 | 

所々で水が切れている
水の無い川を歩くと
不思議な気分に包まれる
数か月前 ここには青い水が流れ 魚が泳ぎ カモが浮いていた
数か月後 ここには青い水が流れ 似た魚が泳ぎ 似たカモが浮く 
生命の痕跡と萌芽が混在する道を
逆らって進む水はない


写真奥に見えるのは「南浅川橋」、多摩御陵の参道。  




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私の半生は「立つ」ことにつながっている

2019-01-05 10:02:04 | 「立つ」健康法
 私は「立つ」ことを通して身心を整えている。キチンと「立つ」ことでからだのバランスが回復し、気分が落ち着くのを感じる。
 生徒たちはどうだろうか?同じ練習をしても変わる人とそうでない人がいる。人によって感受性は違うのだから、当然である。ならば、各人に合うような別々の練習法(イメージ)があってもいい。野口整体に体癖があり、それによって操法が変わるように、立ち方もまた人それぞれなのだから、それに合わせた方法があるのではないかと考えている。
 
 私の半生を振り返ってみると、中学・高校時代の野球は身心共に辛く、大いに悩んだ。しかしそれがあったから、私は老荘思想や禅、そして野口整体に魅かれた。太極拳に出会ったのは偶然だが、以後仕事になり、私の生活を支えた。太極拳や気功の基本練習法である「站椿功」を20代半ばから長年してきた。野口整体でからだの感受性を磨き、からだの整う感じをおぼえた。老荘思想や禅で、新しい物事の観方を知った。これらがつながって数年前に健康法としての「立つ」になった。
 

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