気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

蕾と蛹

2010-05-27 16:31:46 | 風景・自然

Bara

 先ほど、ご近所の奥様に頂いたバラ。切りたてなので瑞瑞しく、葉っぱが沢山あるから野性的である。大きく開いた花も良いが、赤い蕾の方が好みだ。蕾の中には、これから開花させる力(静の中にある動)を感じるし、未来が在る。

 カブトムシは成虫よりも蛹(サナギ)の方が好みである。しかしこれは生命力を感じるというよりも、その無防備さに魅かれてしまうのである。蛹の状態の時には、万一敵に見つかれば逃げられない。にも拘らず、わざわざ蛹の形でいることが可笑しいのである。


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カラスも人も親は親

2010-05-21 17:46:34 | 風景・自然

 山道を歩いていると、時々カラスがけたたましく鳴くことがある。昨日も木に止まって鳴いていた。10メートルほど歩くと、カラスも付いて来て、頭上で鳴く。歩くと再びカラスが付いて来る。葉の付いた枝を落としたりもする。

 あれは去年の今頃だろうか。頭上で鳴くカラスの声が尋常ではない。私が歩けば歩くほど、鳴き方が激しくなる。まるで前には行かせたくないように・・・そのわけは、すぐに分かった。カラスの子供(赤ちゃん?)が目の前の木の枝に止まっていたのだ。距離は2メートル弱。カラスの親は上で、気が狂わんばかりに鳴いている。子供には親の心配が聴こえないのかも知れない。きょとんとして枝につかまり、好奇心のある眼を周りにむけていた。

 その無邪気さには勝てはしない。カラスの親も私も・・・


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5月の紅葉

2010-05-18 16:25:25 | 風景・自然

Kouyou

 帰り道、山道に紅い葉が落ちていた。

 紅葉は秋だけではない

 知っていたけど 忘れていた


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黒と白とそれを包むもの

2010-05-14 16:17:05 | 音楽

 Photo

 「トム・ウエイツ(TOM WAITS)」を知ったのは、21歳の頃だ。友人のアキラがテープを持ってきた。以来トム・ウエイツのしわがれた声と付き合っている。

 仕事から帰り、一人で部屋で飲む酒のBGMはいつもトム・ウエイツだった。北京に留学したときも、内モンゴルに旅したときもトム・ウエイツと一緒だった。

 しかし私は熱狂的なファンではない。歌詞も良くは知らない。ただ極上のBGMとして聴いているだけ・・・

 一番良く聴いたのが、「クロージング・タイム(上のジャケットご参照)」。A面の1曲目に針を落とすと、静かにカウントが入り、続いてピアノが鳴り出す・・・今でもここを聴いただけで一気に20年前に戻ることができる。あの頃ウイスキーを飲むのに使っていた大口グラスの手触りをまだ憶えている。「ホワイトホース」や「アーリータイムス」の香りは忘れたけど・・・

 「クロージング・タイム」のジャケットは、夜を想わす黒で大きく包まれている。ピアノの鍵盤と、トムのシャツと、タバコだけが白く、個をアピールしている。ピアノは夜に溶け、トムの足も夜の黒に溶けている。トムとピアノは、万物をつくるであろう夜に包まれ、同じ存在性を保つ。トムがピアノを越えることなく控えめに観えるのは、彼がそれを望んでいたからかも知れない。

 ただ一つ、気になることがある。頭上のブルーのライトがもう少し上に在った方が良いのではないかと。以前は何とも思わなかったのに・・・歳をとったのかな。

 Tom_waits_heartattack_and_vine

  このアルバムに入っている「saving all my love for you 」、「 jersey girl」は、酒無くして聴けない名曲。

 

 


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同じ時に同じ歌を思い出す

2010-05-06 11:19:00 | 音楽

 Norans

 あれは19歳のころだろうか。中古レコード店で懐かしい「ノーランズ」のレコードを見つけた。ノーランズは中学3年生の頃、友人Rが好きでよく聴いていたのだ。「ダンシングシスター」「セクシーミュージック」「恋のハッピーデート」などお馴染みの曲も入っている。早速彼を家に呼んだ。        

 Rが到着し、私が得意げにそのレコードを見せると、Rはちょっと照れくさそうな顔をした。そしてポケットからカセットテープを取り出して言った。

 「あれ~俺も同じテープを持ってきたぞ!?」

 Rが持ってきたのは、私のレコードとまったく同じ曲の入ったものであった・・・

 こんな偶然があるのだろうか。中3以降、私達はノーランズの話などまったくと言っていいほどしていない。3、4年間、全く忘れていたものが、二人して同じ時に思い出し、それぞれが同じ日に持ち寄る・・・一体どういうわけだ。

 Rはノーランズの「タッチミーインザモーニング」を(英語ではなく)カタカナで歌うのが得意だったが今でも歌えるだろうか。


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