気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

「察する」

2019-07-27 08:55:47 | 
 甲子園の予選が各地で行なわれているが、今年も母校の応援に行かなかった。母校に対する愛着がないわけではないし、知人に会えば嬉しくもなる。しかし私はずいぶん前から野球だけでなくスポーツ競技全般に対して関心が薄れているのである。
 地元に某高校の練習施設があり、野球やサッカーをしている高校生が、道一杯に広がり騒ぎながら歩いている。この高校が甲子園に行くことはない。野球はチームプレーであり、大事なことは相手のことを「察する」ことである。失敗した選手の気持ちを察して声を掛ける。いつもと違う顔をしていたら「どうかしたのか」と聞いてみる。そういう細やかな意識の一つ一つがチーム力を向上させる。指導者の指導はグランドだけではない。公共の場所での生徒の振る舞いに意識が届かない指導者が、どうして野球を教えられるのか。
 エラーをするとプロ野球ではヤジが飛ぶ。高校野球でもないわけではない。高校野球の大会では「エールの交換」というのがあり、応援団が互いの健闘を称えあう。私は高校野球に期待していることがあり、それは誰か選手が失敗したときに、仲間だけでなく相手チームからも励ます声が掛かることである。そして高校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」を勝者が敗者の「君」に、敗者が勝者の「君」に歌ってほしいと思う。
 私はいつ、球場に足を運ぶだろうか。高校野球が変わったときか、自分が変わったときか。
 

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「立つ」ことで風邪を経過させる・・・私的な健康法

2019-07-19 10:27:35 | 「立つ」健康法
 先週の木曜日、雨中で釣りをしたからなのか、風邪をひいた。せっかくなので、どのように風邪が経過して行くのか観察することにした。もちろん、医者には行かず、薬は飲まない。することは「キチンと立つ」ことだけ。

【翌日(2日目)】 からだは何ともなく、昼間は出掛け、夜から喉がヒリヒリと痛くなった
【3日目】 喉の痛みは30%回復 昼 鼻水が出始める
【4日目】 喉の痛みは50%回復 引き続き鼻水 頭痛が始まる からだがだるい
【5日目】 喉の痛みは80%回復 引き続き鼻水 頭痛・だるさ無し
【6日目】 喉はほぼ回復 午後から鼻水減った
【7日目】 鼻水少し 呼吸器系(喉・気管・肺)に若干違和感が残っている

 私の場合、風邪をひいても寝込むことはなく、普通に生活を続ける。仕事も休むことはない。ビールも5日目を除いて毎日飲んだ。からだが少し動かしづらかったのは、4日目の夕方~夜である。後は動けた。「キチンと立つ」ことで、からだに良いバランスを思い出させ、経過がスムーズだったのではないかと思っている。

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「立つ」ことで痛みを取る・・・私的な健康法

2019-07-13 08:31:56 | 「立つ」健康法
 先日鮎釣りに行ったとき、岩場で転んだ。釣りの最中ではなく、鮎がいるポイントを探しているときだった。雨の後で濡れていたとはいえ、底にフエルトの付いたシューズを履いていたから「滑るわけがない」と気を抜いていたのかも知れない。岩場を歩きながら、その日の釣りのことを考えていたのだろう。舗装された道路ならばともかく、そこは複雑な形状をした岩場なのだから、気がそこになければアブナイのである。
 ところで、私は前向きに倒れ、咄嗟に両手を着いた。左肩に強く衝撃を受け、「痛てぇー!」と声を上げた。竿を持てるか心配したが、釣り始めたらまったく気にならない。と言うか忘れていた。8時間ほど竿を振ったが、気になった(違和感を感じた)のは、2、3度である。
 ところが、釣りを終えたら、いきなり痛み出した。リュックを背負うとき、左腕が思うように動かせない。寝る前に「キチンと立つ」と、痛みが2割程減った。翌日教室が二つあり、一つ目の教室より二つ目の教室のときの方が痛みが減り、動かしやすくなった。私がケガに対して行なったことは、「キチンと立つ」ことだけである。太極拳も指導したが、それは直接には関係ないだろう。
 「キチンと立つ」と、特定の処に入った力が弛み、分散する。緊張して強張った処だけを対象にするのではなく、全身のバランスを回復させることで整える。
 痛めて3日後には8割程度良くなり、現在はほとんど気にならない(動作によっては少し違和感を感じることもあるが)。

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透明感のある背中

2019-07-06 10:16:54 | 「立つ」健康法
 先週、ある人の偲ぶ会に参加した。二十数年前、私が留学の事務手続きをして中医薬大学に留学し、帰国後は薬膳などを教えたりしていた。
 ビールを飲みながら、美味な手料理をいただき、「気」の話をした。「気」といっても範囲はいろいろで、中医・薬膳・野口整体・易・気功・・・こういう話を一緒にできたことは、なんて幸せな時間だったのだろう。
 去年だったか一昨年だったか、その人の背中に手をあてた。すでに内蔵のほとんどを摘出していたのだが、なんともきれいな背中だった。以前に手をあてたことのある癌の人たちとはまったく違う。整体をするように背骨の両側を上から下に指を滑らせてみても、まったく引っ掛かりがない(普通の人でも幾つか引っ掛かる処はあるものだが)。透明感のある「すー」とした感じであった。その人の「意識」がそのまま背中に反映していた。

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