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気を感じながら暮らす

からだや自然について思うことなどを気ままに

一人立ち続ける鳥居

2011-04-29 18:44:17 | 

Kompira_jinjya

 浅川金毘羅神社は気持ちの良い空間である。仕事の行き帰りに通ると、ホッとする、そんな場所である。

 さてこの浅川金毘羅神社には、今は使われていない鳥居がある(写真ご参照。神社の石段を下り、2分程度歩くと北側に斜面を下りる山道がある。くねくねとした道を行くと、途中から草が生い茂り、邪魔をするが気にせず進めば5分程度でこの鳥居に到着する)。鳥居のすぐ横にはフェンスがあり、中央本線が走っている。以前は神社の北側の人たちも、この鳥居をくぐって参拝に来ていたのだろう。かつて多くの人たちがくぐった鳥居を、今はくぐる者はいない。草木が彼にまとわり付くが、一向に気にしていない様子だ。私には、誰かが手入れをしているのではないかと思えるほど、ピカピカとしているように観えた。その昔、多くの人たちをくぐらせた精神は今でも現役なのだ。


山女魚を釣った後に、通り過ぎた人

2011-04-21 16:23:25 | 渓流・鮎釣り

 先週、見知らぬ人から教えて貰った、良く釣れる「秘密の場所」を訪ねてみた。なるほど、普段でもここは入渓者は多くなさそうだ。はやる気持ちを抑えながらポイントを見極める。しかし初めの30分で2回もバラしてしまった(しかも写真の山女魚よりも大きい奴を・・・)。こんなことをしていると「釣りの神様」にも見放されてしまうのでは・・・と心配したが暫くして神は再び微笑んだ。きっと神は、昨日私が川虫を取りに行ったりして準備をキチントしていたのを見てくれたのだ。

Photo

 今日の釣りが充実したのは、「その人」のお蔭である。お礼を言いたいものだと思っていたら、なんとその人とすれ違った。私はバスの中、その人は先週と同じ作業服を着て、車を運転していた。その人は私には気が付かなかっただろう。しかし、こんなに広い奥多摩で、2週連続で会うというのも不思議なことである。

 


釣果0の後に現れた人

2011-04-15 11:25:18 | 渓流・鮎釣り

 昨日は日原川の支流「倉沢谷」に初めて行ってみたが、全く釣れなかった(先週某沢で下手な私にしては良く釣れたので、これでバランスが取れるのかな?)。バス停から歩いて上流の「長尾谷」まで行き入渓しようと思ったら、すでに人がいた(電車とバスを乗り継いで行く私は、車に勝ち目は無い)。やむを得ず釣り下ることにしたが、アタリ(魚の反応)も無く、早々に切り上げた。

 ところで、着替えを済ませて、停留所近くでバスを待っていると、車で通りがかった人が声をかけて来た。話し振りから釣りについては相当詳しそうだ。その人は仕事の途中だと思うが、わざわざ車から降りて、いくつかアドバイスをしてくれた。そして「秘密の場所(釣れるポイント!)」を教えてくれた(その場所の公開は控えさせて頂く)。

 釣り人なら恐らく誰でも、自分だけの「釣れるポイント」を持っている。同じ川や沢に何度も釣行すれば、自然にそういう場所を憶えて行く。しかしその人の教えてくれたその「ポイント」は恐らく他の人とは重なっていない。故に「秘密の場所」なのである。

 その人は何故、見ず知らずの私に、そんな「良いこと(秘密の場所)」を教えてくれたのだろうか。「秘密の場所」は自分だけ知っていた方が得であるにもかかわらず・・・

 「良き釣師」なのだ。自分の釣りだけ考えているのではなく、「釣り」そのものが好きだから、他の釣り人にも優しくなれる。また技術の裏付けのある自信も持っているはずだ。たとえ私などがその「秘密の場所」に通ったとしても、その人なら、全然関係なく(影響も受けずに)ヤマメを釣り上げるだろう。


いのち途切れず

2011-04-07 17:16:02 | 風景・自然

Photo (いつもピンボケ)

 白っぽいミツバアケビの幹から薄茶色した茎が出ている。実は去年から、その茎の周囲半分くらいは破れ、中の一部だけで辛うじて繋がっている状態だ。

 私は春の訪れをを心配していたが、アケビの方ではとっくに春に向かう準備をしていた。紫色の小さな花芽をつけた。

Photo_2


滝の横の巣

2011-04-01 16:32:43 | 渓流・鮎釣り

 奥多摩の某沢に渓流釣りに行った。かつてその沢には2回釣行し、それぞれ24センチと27センチのヤマメを釣りあげてるが、昨日は全くダメだった。

 沢登りで有名なその沢は滝が連続して現れる。その都度水に濡れ、滝を登る決断を迫られるが、天然ヤマメに出会うためには、ためらいながらも登ってしまう。

 滝つぼに竿を出しながらふと横を見上げると、滝の横に鳥の巣があり、親鳥が餌を運んでいた。小さなからだのわりには大きな声で鳴く。その歌うような声がV字谷に響く。帰宅して名前を調べると、「ミソサザイ」という鳥だった。

 滝の横は彼らにとって「安全な場所」なのだろう。猿や熊、蛇などの外敵からは襲われ難そうだ。今のところ人間は彼らの天敵には入っていない。しかし今後我々みたいな釣りや沢登りの人間が頻繁に訪れるようになれば、やがて彼らは住処を変えることを考えるだろうか。危険によって住処を変えざるを得ないことは、無念だろう。