たとえば友人から飲み会やランチなどの誘いがあったとき、考える前に「イヤだなぁ〜」「面倒くさい」などと思ってしまうことはないでしょうか。それは先入観によるものかも知れません。先入観とは、思い込みによって作られた、誤った判断の元となる認識のことです。
人はいつでも何かしら観念(モノに対しての認識)を持ち生活しています。観念は知識や経験などによって作られるもので、それ自体は悪いものではなく、新たな失敗をしないように、或いは嫌なことに出合わないように守ってもくれます。しかしそれが過ぎて常に自分を支配するような先入観となると、考え方が偏ったり、行動ができなくなってしまいます。
上の例では、実際にはどうなるか分からないにかかわらず、事の起きる前にすでに「面白くなさそうだ」「イヤなことがありそうだ」などと判断してしまっています。冷静な身心の状態で判断したのであれば、「しないこと」も結構なのですが、先入観によって狭まった選択肢からそれを選んだのだとしたら、もったいないことかも知れません。参加すれば何か自分に意味のあることが経験できたかも知れないからです。
このように自分を窮屈にする先入観を、「キチンと立つ」練習をすることで、減らすことができると考えています。先入観が減ればもちろん、生きやすくなります。先入観は出てから対処するのではなく、「出づらく」することが肝要です。