曽我部絵日記

曽我部昌史の写真絵日記

11月1日~11月7日

2010-11-08 | インポート
11月7日(日)
「段差@病院(十日市場)」
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某病院のバス・タクシー乗り場。歩行者エリアと車のエリアに段差がない。車椅子の人や、点滴の台車(?)をもって歩く人とかが、何気なく移動している。病院はどこでもそういうものなのかも。そういえば、バンクーバーのダウンタウン・イーストサイドで、横断歩道の切り下げ部分で転倒した車椅子のオジサンがいた(足で地面を蹴って移動しているので、後ろ向きに進む。だから、前が見えにくい。蹴る力はあるけど、車椅子から落ちたら立ち上がれなかった)。
家にもどって、資料作成のためにGoogleEarthでポンペイをみていたら、この時代、すでに歩道がある。車道よりも20センチくらい高い。


11月6日(土)
「プレゼン@永久劇場(別府)」
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みかんぐみが改修案に関わっている元ストリップ劇場で講演。講演までの間に、昨日聞いた話に対応してパワポ(っていうかキーノート)を少し改変。改修案の模型をステージ先端の回転する部分に置き、ぼくは奥のステージの上で話す。こういう経験は最初で最後だろうな。午後は藤野さんの話と円卓会議。今日もかなり面白い。人選がうまい、ってことか。
最終の大分発に危うく乗り遅れそうになりつつ(定刻の10分前着)、横浜に戻る。バス停から手荷物検査場まで駆け上がる。最近よく走ってる。


11月5日(金)
「近江八幡@羽田発大分行き」
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朝イチの飛行機で別府。羽田は、手荷物検査所もラウンジもいろいろと変わってた。なにがよくなったのかイマイチ不明。旧ラウンジ部分に搭乗口でも増やすのかしら。
天気とコースがよかったので、空の上から自宅や大学のあたりがよく見える。しばらくしたら、先月行った近江八幡の町が。ヴォーリズ建築を確認するのは無理だったけど、水路とか街区割りとかが特徴的。


「混浴温泉世界シンポジウム2010@別府」
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BEPPU ART MONTHに関連した連続講演&円卓会議に参加。他に、P3の芹沢高志(モデレータ)、ニッセイ基礎研究所の吉本光宏、日本政策投資銀行の藻谷浩介、金沢21世紀美術館の秋元雄史、神戸大の藤野一夫というそうそうたるメンバー。分野が全く違うのに問題意識がシンクロしていて、会話そのものがかなり興味深い。それ以前に、みんな話題も話術もすばらしいし。
BEPPU ART AWARDの審査を少ししてから夜の懇親会。市長が熱くてポジティブ。


11月4日(木)
「機動隊@赤煉瓦倉庫(馬車道)」
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午前中、某展覧会の打ち合わせで赤煉瓦倉庫に。1週間ぶりの横浜では、APEC対応がものすごく強化されてた。どこに行っても警察官ばっかり。赤煉瓦と機動隊の組み合わせは、どういうわけか、踊る大捜査線なイメージ。
午後は課題の講評会とかゼミとかで大学。大学はいつもどおり。


11月3日(水)
「空き教室活用プロジェクト打ち合わせ@WiCAN(千葉)」
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千葉大の学生たちと打ち合わせるために、成田から千葉にあるWiCANに直行。飛行機は定刻(14:30)より僅かに遅れたけれど、予定通り16:00には打ち合わせスタート。やっぱり近い。撮影用の教室模型はほぼ完成。あとは、物語にあわせて小物をつくる段階。展示計画も面白くなりそうなアイデアが出てきた。


11月2日(火)
「ポロック?@バンクーバー国際空港」
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ちょっとだけ街を眺めてから空港へ。ユリカモメみたいな無人の電車ですぐにつく。バンクーバー空港のつくりは割と大雑把で、あまり楽しくはない。もっとギリギリに来ればよかったか。そういうことを知るために空港見学してるわけだから、まあしかたがない。写真は空港内の様子。ランダムな蛍光灯にポロックに似た絵(ポロックじゃなかった)。
大榎さんの準備と人脈が絶妙で、濃密なリサーチツアーだった。雨季に入ったところで初日の天気予報だと毎日雨だったのに、あまり降られることはなかったし。得た情報については、資料としてきちんとまとめたいところ。


11月1日(月)
「インサイト@HASTINGS ST. × COLUMBIA ST. あたり(Downtown EastSide)」
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午前中、CENTRE Aで寿の活動を紹介。ディレクターのハンクが分かりやすい英語で対応してくれるのがありがたい。学生たちの英語プレゼンもなんとかすみ(?)、いろいろと興味深い情報や意見をもらう。InSiteは、そこでも話題となった、ドラッグ中毒者のために衛生的な注射器で安全にドラッグを打つための施設。少し前に注射針からのエイズ感染が大きな不安を生んだことや、打ち過ぎで命を落とす人が後を絶たないことへの対応。もちろんドラッグは違法なんだけれど、中毒は犯罪なのではなくて病気だという理解。市と地域は積極的なんだけれど、国は閉めたいらしい。それにしても開放的。


「ボビーの家@MAIN ST. × 5TH AVE あたりだったか」
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大榎さんのメディアアートのお友達、ボビーの家を見学に。市の主導でできた、アーティスト向け集合住宅。共用設備としてホールのような場所があったり(なぜか、犬の調教をやっていた。アート?)、エレベータがすごく大きかったりする。その他、一定の条件はあるものの、楽器や工作機械の音響も許容されているらしい。そのために防音性能を上げてたりするんじゃなくて、そういう問題を解決する管理人(?)みたいな人がいるんだとか。
作品も見せてもらう。メディアアートの世界が広がった。


「元オリンピック選手村@1ST AVE. 周辺」
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オリンピック選手村が集合住宅になっているのは長野オリンピックと同様。こちらは例によってガラス張りなんだけれど、外形で個性を出そうとしすぎて、なんだか大変なことに。夜、領事館にいてカナダ政治を専門としている方の家を見学させてもらったときに伺った話では、低所得者住宅との共存を進めた結果、ものすごく売れ残ってるんだとか。
最終日の夜は、先のカナダ政治学研究者ご夫婦を交えて中華。建築と下町と乗物好き。話題が合う。バンクーバーのスラムについては、住民の7割がファースト・ネーションで、スラム対策は先住民への配慮のような意識も重なり合っているという指摘。日本よりも閉塞感が少なく感じられたのは、そういう背景にも関係があるかも。
部屋にもどって、持ってきていた某編集者おすすめの映画「コロッサル・ユース」を見る。リスボンのスラムとなった団地が舞台。あれ?、昨晩、次回はリスボンだね、なんて話をしてたんだけど・・・。昨晩話題だったタネールの「白い町で」とは、全く違った町として描かれていた。これまた興味深い。




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