
知恵伊豆といわれた松平伊豆守信綱の御側近くにあって、天草島原の乱においても活躍されたご家臣・大嶋左源太豊長を祖とする大嶋家に残された文書の内、今般「道中出先心得方覚」「多美縁組諸事扱留」を取り上げられて刊行された。その他「島原の乱絵図」など貴重な図も公開されてあり興味深い。
「多美縁組諸事扱留」は大嶋家の娘・たみ殿が細川家家臣・高田武七郎に嫁した折の記録文書である。高田氏についての資料を提供した御縁により完成本を頂戴した。
高田家系図によると、武七郎の母は松平阿波守家臣・高橋達吉伯母であり、祖母は土屋采女家臣・山崎唱大叔母である。三代にわたり他藩の武家の女が嫁入りしている。
高田家は代々定府の家とも見えないのだが大変興味深く、当方としても調べてみたいと思っている。
大嶋家にはまだまだたくさんの文書が残されているらしい。多くの関係者の皆様の御苦労により今般の刊行に至っているようだが、今後残された文書についても日の目を見ることに期待したい。御恵贈を感謝申し上げる。
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