名古屋ウイメンズ・マラソンで安藤友香選手の優勝は、大変うれしいものだった。
私はTVでは15キロ過ぎ程から見始めたが、安藤選手の独特のフォームでその位置を確認することができ、後半の追い上げが見事だった。
肩の動きが少ない「なんば走り」、我々熊本人にはかっての100mランナー末續選手の走りを思い出す。
私は、5階に住んでいるが、時折階段で上り下りをすることがあるが、特に登りでは「なんば」で上ることにしている。
足の運びと肩の運びを一緒にすると、80段程上るのには82爺様でもそう苦にはならない。
私がいつも感心するのは参勤交代の道中のことだが、毎日40キロを船旅5日として20~25日間歩き続け、良く落伍者も出さずに歩けるものだと思うのだが、たぶん「なんば歩き」ではなかったかと密かに思っている。
現代の走法では足の動きとは真逆に両手を強く振って推進力にしている。
走ることが苦手な私などは、腕を持ち上げておくのに疲れてだんだん手が下がってくると、推進力を失い学生時代の長距離走ではいつも100人中60位くらいという鈍足であった。
もし、江戸時代に生まれていれば、とても江戸にはたどり着けない気がする。
参勤交代の人々は、体力を消耗しない「なんば」で歩いていると、私はひそかに思っているのだが、残念ながら「なんば」という言葉は江戸時代には存在していないようだし、「参勤の歩き方」の論考などもみうけられないし、さて本当かどうかは神のみぞ知るである。
参勤では「足半」という、あど部分が欠けた草履で歩いたとも聞くし、そうであればやや前傾で足早に歩いていたのではなかろうか。
今日の安藤選手の「なんば走り」の堂々たる姿を見て、「なんば歩き」に間違いないと確信に近くなりつつある。
おめでとう、安藤友香さん。
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