伝記作家・小島直記氏の「一燈を提げた男たち」に目を通していたら、横井小楠の6ヶ月に及ぶ諸国漫歴の旅に同行した人物として門人の「徳富熊太郎」と「笠左一右衛門」等の名前があった。
徳富熊太郎は徳富蘇峰・蘆花兄弟の叔父(父・一敬の次弟)にあたる人だが、笠左一右衛門は、立花三郎氏によるいわゆる横井小楠の実学等の弟子68名の内には含まれていない。
ところでこの「笠」氏について、小島直記はわざわざ「いわら」とルビをふっている。
いろいろググってみるが「笠=いわら」とする記事に行きつかない。しかし小島氏はわざわざ「いわら」とルビを振っておられる。
熊本では「笠=りゅう」氏と言えば、個人となられた俳優の笠智衆氏がおられるし、結構この姓の方は多いように思える。
「笠」氏は備中国の南東部を支配した豪族で笠臣国造という一方、地元熊本では阿蘇一族だという話も聞く。
いずれにしても、「いわら」と「笠」につながるヒントが得られない。小島氏が間違えられたということも考えられるが、私は「いわら」氏を信じたいと思っている。
これは「横井小楠記念館」に出かけねばなるまいと思ったりしている。
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