テレビ画面を写してみました。
熊本では昨日放映されたなんでも鑑定団に登場した「加藤清正の書状」、内容は有名なものでよく知られたものです。
本物は群馬県立歴史博物館に委託現存しますから、写しであろうことは予想されましたが、これは本物かと見まごうばかりのなもの・・・
解説の東邦大学教授・増田孝先生によると、修史局(東京大学史料編纂所の前身)で寸分の違いなく作成されたものだろうとの事、評価は60,000円でしたが、見事なものでした。
ちなみに、この内容は天正十九年四月廿四日、聚楽第に居る清正から下川文左衛門に宛てたものです。
古城・隈本城普請に当たる人々の心労に対し、心配りの言葉を残しています。
返々万事一かきのほかニても、可然事相心へ可申付事、清正事も下国
候ハん事ニ候へ共、いかにも下候てハ爰元なりかたく候間、七八月な
らてハ下候ましく候間、内々ニて其心へ候て、今下々と申候て万可申
付候、以上
態申遣候、先度のもんとう具、少もいそきのほせ候へく候事
一、未進方ゆたんなく納か申候事
一、米大ッ共ニ二万石のふん、とうねん七月以前ニのほせ可申候、おそく候へは、
うり候事ならす事
一、はたへ申遣候さいもくの事、少もいそき可申候事
一、其元石くら并ニ作事なと、ゆたん候ましく候事
一、本丸ニおうへたて可申候、ざいもく用意させ候ておき可申候事
一、てんしゆへ之はし出来候や、さ候ハゝ大川のはしかけさせ可申候事
一、かうさく方之事
一、おうへかたへしよさい候ましき事
一、爰元ふしん大儀ニ候て、下々まてしんろうをさせ候間、其元ゆたんくせ事
たるへく候、大物入ニて候間、万事其心へ尤候事、かしく
四月廿四日
しゆらく
より
下川□左衛門殿 清正
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追記:後で気付いたことだが依頼者は、群馬県の四万温泉の「四万温泉 鹿覗キセキノ湯 つるや」の女将だった。
現物が群馬県立歴史博物館に寄託されているという事は、「特別史跡熊本城跡総括報告書ー歴史資料編・資料解説」の
「資料33-加藤清正自筆資料」に書かれている。
偶然にも同じ群馬県であることに驚いたのだが、寄託されているという事は現物の所有者が居られるという事だろう。
関係がお有りではないのかとふと思った。