津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

■仕事始め

2015-01-05 14:56:24 | 徒然

 現役の皆様はいよいよ今日からお仕事が始まったことでしょう。
あと二週間で73爺と相成る私は、元旦の計もなくひつじ年をスタートさせました。
それでも二日から史談会の資料作りの作業や、別の古文書の会で読み下しの順番が回ってくるのでその下読みをしたりとか、結構忙しいのです。
年末に御恵贈いただいた本や、ヤフオクで仕入れた本をゆっくり読む暇もない有様で、あわただしい三が日を過ごしました。
今年はお宮参りに上色見熊野座神社に出かけようと思っていたのですが、最近腰を痛めた奥方にあの百数十段の階段を登らせるのはまずかろうと取りやめにしました。いつか一人で訪ねてお参りをしようと思いますし、その後方にあるパワースポットと紹介される大風穴「穿(ほげ)戸岩」を訪ねたいと思っています。
故にお宮参りなしのお正月となりました。このような具合でいつもの年のように相も変らぬ一年が過ぎていくのでしょう。
「健康が一番」これが元旦の計でしょうか。
皆様もこの一年健康に十分注意されてご活躍ください。 

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■立政公御参勤 道中日記をたどる 9 (小倉→下関→田浦)

2015-01-05 09:57:59 | 史料

西国内海名所一覧(五雲亭貞秀)

 細川氏の豊前入国以前は川の西側(左手)の曲輪のみであったらしいが、東側(右手)に曲輪が広がりそのために絵図中央に見える常盤橋が架橋された。左手上の一角が現在の室町、ここに細川家の本陣「村屋」があったとされる。小倉藩の御客館やその他の藩の本陣などがここに集中していた。
左手に延びる街道が長崎街道、街道の南に小倉城がある。橋の海より左手に船溜まりがあり、宇土藩の船もここから出発、右手方向の瀬戸内へ向かうこととなる。

  

  道中六日目

    九月廿日 晴
一、右三人之面々御本陣御出立之節御通懸ニ御目見被仰付候 拙者名披露仕御家老御取合候
一、小倉御本陣五ツ時御揃ニ而四ツ頃御出立被遊候
一、右同所大橋下手より御乗船被遊其節御番所前御馳走役浦奉行御船手目附組小頭浦奉行手代其外町役人等出ル 御披露河嶋市左衛門相勤候 拙者及挨拶候
一、御乗船被遊候上御家老衆拙者御前ニ罷出恐悦申上候 御供席々より之恐悦拙者取束御家老中迄申上候也
一、御乗船之上高浜梶右衛門初御船方一同大工迄御目見被仰付候 梶右衛門義は御敷居内ニ入其外平波初御台所廊下江並居無規度梶右衛門初御船方一同ト拙者御披露仕
  梶右衛門江は御惣意之御意も有之尤無規度御咄之様ニ被遊候 平波江は無事と計御意有之候也 御家老衆御取合也
一、此度御船中御家老衆御召船ニ乗船ニ相成白衣勤并ニ御船方笠かふり物御免之儀御家老中より伺ニ相成候処 御免之儀沙汰有之候ニ付 拙者以下江は夫々及沙汰申候
  御家老衆も白衣勤御免被仰出候
一、宇土大坂江戸江御乗船之上飛脚差出大坂江は飛船六日限大坂より江戸江六日限宇土江は人馬支配之者帰り便ニ仕出申候 尤自筆状仕出不申候
一、四ツ頃御乗船ニ而四ツ半時頃頃御出船被遊汐合悪敷小倉より壱丁計ニ暫御船繋九ツ時過頃より御出船ニ而七ツ時前下ノ関江御着船被遊候 其夜九ツ過頃より下関御出帆
  ニ而田ノ浦江御船掛候

 日目
    九月廿一日 晴昼頃より曇ル 夜中少々雨
一、今日九ツ時田ノ浦御出船被遊三里半参り候処 向風ニ相成田ノ浦之湊江御引返ニ相成其夜御滞船也
一、小笠原様御使者当湊江御滞船ニ付伺御機嫌且又御用等も御座候ハゝ 可被仰付旨謙而被申付置候由ニ而御使者被差出候 御返答御相応ニ河嶋市左衛門より申述候也 

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常盤橋下流左岸にある船溜まりから乗船し、いよいよ海路を経て大坂・京都へ向けての出発となる。四ツ(10時)頃出船したものの、汐合が悪くわずかの距離を進んで船繋、九ツ過ぎ(12時)出船して七ツ時(16時)前に下関に到着、夜の九ツ過ぎ(24時)に出船して田浦まで進んで船繋となった。
真夜中の出発とはにわかに信じがたいが、記録が正しければ約6キロの海上を進んでいる。田浦とは北九州市門司区の再突端である。

廿一日にはこの田浦を九ツ(12時)時出船、三里半ほど進んだが向かい風であえなく田浦へ引き換えしここで滞船することとなる。
船が引返してきたことを聞きつけて小笠原家から御機嫌伺いの使者が訪れたりしている。
行く末が気になる船旅の始まりである。 

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