津々堂のたわごと日録

爺様のたわごとは果たして世の中で通用するのか?

離檀は駄目・・・

2007-01-15 23:17:54 | 歴史
 我が家は、S寺(浄土宗)とZ寺(曹洞宗)にお墓があって、管理が大変である。Z寺の方は、新幹線開通に絡む道路整備のため、寺域が大幅に狭くなる事と成った。我が家は元々浄土宗でありS寺が本来の檀那寺ある。玄祖父夫婦と末子夫婦と其の嫡男のお墓5基がZ寺にある。玄祖父の岳父が上田久兵衛であるが、上田家のお墓がここにありそのせいだろうかと推測している。墓域が狭くなり改葬の浮目にあわれるお宅もあり、お寺様に「当方は浄土宗でも有り、この際お墓をS寺に移してもよい」旨、非公式であるがお話をした。ところが「今までの長いお付き合いが有りますから」と、やんわり断られてしまった。
 備頭4、000石・田中左兵衛は元文三年蟄居処分を受けている。もともと病弱の気質であったらしいが、本妙寺の僧侶に受法を受けて健康を取り戻した。そこで本妙寺に寺替えすべくZ寺に離檀を申し入れた処、その申し入れは拒否されてしまった。本妙寺側はこれに対抗してZ寺側を非難、藩でも決着がつかず幕府寺社奉行に上げられ、結局認められなかったという。その結果の蟄居である。
田中家のお墓が、今もZ寺に有るかどうかは確認していない。
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