一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

ウィルスとの闘い

2020-04-18 09:52:04 | 雑記

        昨日、
        東京は201人のコロナウィルスの感染者が出た。

        200の大台を超える数字に、
        都民でなくても恐れおののく。

        思えば、  
        人類の歴史はウィルスとの闘いであった。

        キャサリン・アン・ポーターの小説
        『幻の馬 幻の騎手』の一節を引用。

        「救急車が都合できない。ベッドもあいていない。
         医者も看護婦も見つからないんです。
         みんな忙しくて。劇場は全部、店とレストラン
         はほとんどみな閉っているし、
         通りは一日中葬式だらけだ」
                (新聞記事より)

         まるで今日の欧米のようだが、
         これは実は、
         第一次大戦末期のスペイン風邪を背景にしているのだ。

         このスペイン風邪は日本にも侵入して、
         多くの犠牲者を出した。

         当時、
         与謝野晶子は11人の子の母で、
         家族の多くが感染した。

         そして、
         「大呉服店、学校、大展覧会等、多くの人間の
          密集する場所の一時休業を(なぜ)命じなかった
          のでせうか」
         と日本の政府を批判している。
         (石弘之著『名作の中の地球環境史』)

         これもまた、
         我々がいま当面している現状とほとんど違わない
         ことに驚く。

         先人が生き延びてきた知恵をいかして、
         我々も闘い抜かなくてはならない。

         外をみれば新緑の季節、
         コロナ禍にめげず、ツツジは真っ赤。