一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

死が怖い(投稿より)

2018-11-23 07:38:22 | 雑記


       今日23日は満月。

       早朝、ウォーキングをしていたら
       こうこうと照らされる満月に出会った。

       思わず拝みたくなるようなお月さま。

       私も手を合わせて、
       日頃思い願うことを祈願した。

       それにつけて思うことは、
       一ヶ月前ほど見かけた新聞の人生相談。

       58歳女性
       「この数年の間に両親を亡くし、
        ほかに家族はいない。
        あと2年で還暦なのに、
        一歩一歩死に近づいているようで
        怖くてならない。
        どうしたらいいのですか」

       回答者は作家の高橋源一郎さん。
        「死ぬのは誰でも未経験のことで
         怖い。
         子どもの頃、生まれて初めて   
         死というものを自覚し、
         恐怖におびえて
         眠れないこともあった。
         同時に、
         宇宙に惹かれはじめた。

         するとどうだろう。
         満天の星を眺め、その無限の広がりと
         終わりなき時間を考えると、
         圧倒されると同時に、
         その時だけ、  
         死の恐怖から逃れられたのです」

       ざっと書くとこのようなものであった。

       つまり高橋氏はこういいたかったのでしょう。
    
       「恐怖から逃れることができたのは、
        死ではなく、もっと別のことに夢中に    
        なっていたからです」

       私もそう思います。

       思いつめると死でも、他のことでも、
       何もかもが恐怖に感じます。

       そういうのを一時的に忘れさせてくれるのは、
       文学であったり、芸術であったり、
       宇宙の無限の広さだったりするのです。

       その方に申しあげたい。

       どうか、
       夜空や暁の空をながめて下さい。

       人間なんて、いかにちっぽけなものか
       分かります。

       でも、日常の何気ないことを、面倒でも
       こなして日々やり過ごすことが生きること
       なのです。
     
       そこに明日や未来や希望を見つけることが  
       できたら、
       尚、素晴らしいでしょう。

       そうして人間は
       天に召されるまで、生きることができるのです。

       あれこれ考え、
       こうこうと輝く満月を眺めました。


       ※ 知人が送ってくれた暁の満月
         (私が撮ると、こんなに大きく写らない)