一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

拘束、解放

2018-11-03 08:43:43 | Weblog


        このところ落ち着いてニュースを見る
        時間もなかったが、
        昨日の安田さんの記者会見はTVで見た。

        内戦中のシリアで武装勢力に拘束され、
        3年4ヶ月ぶりに解放された
        安田純平(44歳)さんの会見だ。

        先月25日に帰国した後、
        自らの口から語るのは初めて。

        まず、
        「みなさんにお詫びするとともに、
         深く感謝申し上げたい」
        と頭を下げ、
        「何が起こったのか可能な限り説明する
         のが私の責任だ」
        として、
        拘束の経緯などを詳細に語った。

        一つ一つ驚くことばかりであったが、
        若き日のことが印象的だった。

        「高校生の時、湾岸戦争(1991年)を
         報じるTVを見て
         あの下に住んでいることは、  
         どういう気持ちなのだろうと思い、
         新聞記者になった」
        というのだ。

        その後、
        新聞社をやめてフリージャーナリストになる
        のだが、
        あえて危険な紛争地に足を踏み入れることは
        「国家がそれで良いのかと判断する材料は
         絶対に必要だと思う。
         地球上で紛争が起きている場所があれば
         見にいくジャーナリストの存在は絶対に
         必要だ」
        と強く語った。

        これまでの安田さんの活動に関して
        私は全く知らなかったが、
        つまり
        「武装勢力だけでなくイラクで出会った
         (一般の)市民の姿を見て欲しい」
        ということだろう。

        ネットや巷(ちまた)で話題になっている
        「自己責任」に関しては
        「(国家が警告をだしている)紛争地に行く
         以上、当然責任がある。何が起っても
         自業自得」
        だとも語った。

        今後、どうするかに関しては
        「全くの白紙」
        だという。

        いろいろなことを考えさせられる会見だった。


        ※ TVの映像から