一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

藪の竹の子

2018-04-15 08:51:48 | 雑記



        たまに通る竹藪がつぶされて
        造成されていた。

        そこは今頃の季節、
        竹の子がたくさん出る所だったので
        ちょっと残念だった。        

        こうやって自然が破壊され、
        どんどん家が建っていくのだろう。

        自分も山を切り崩して造成された地に
        家を建てて移り住んでいるくせに、
        勝手なものである。

        そんなことを思いながら歩いていたら
        山路の傾斜地に今年初の竹の子が出て
        いるのを見つけた。

        竹の子が頭を出しているのを見るのは
        うれしいものである。
        新しい命、
        その生命は日に日に成長して、
        瞬く間に、あおぎ見るような竹になって
        しまうので、なおさらである。

        そして、
        食べる楽しみ。
        筍ご飯、ワカメとの炊きあわせ、おかか和え
        等々。

        「いち早く筍その友も老いたりな」
                     楠本憲吉
        「お寺の竹の子 竹になった」
                     種田山頭火
        「出羽の筍 銀座の路地に土こぼす」
                     鈴木真砂女
        「土こびりつく筍を掘りし鍬」
                     鷹羽狩行
        「客ありて筍掘りの小行燈」
                     高野素十
        「散らばやと散る筍の皮ひとつ」
                     桂 信子

        そういえば、
        幼き日、
        竹の皮に梅干しの紫蘇を入れて
        チューチュー吸ったことを思い出した。