桜は満開、
お天気もよし。
一週間に1回しか行かない店まで、
山越えをして歩いて行った。
高台にのぼって遠く、近くの山を見れば、
あちこちに桜が咲いて、
山全体がちょっと薄ピンクに染まって
ぼーっとかすんで見える。
こんなに桜の木があったのだ。
この季節になると桜の多さに驚かされる。
春に嵐はつきものだけど、
今年はお天気にもめぐまれて、
絶好のお花見日和。
歩くところ、
行くところ、
桜、桜、桜。
まさに、
万朶の桜である。
なぜか、小学校の校庭にあった桜を思い出す。
入学、卒業と桜は付きもので、
いい時ばかりではない、
涙した日もあった。
「ハレ」の日、
「ケ」の日。
いつしか、来し方、行く末を考えている。
人はなぜ、桜に人生を重ねて見るのだろう。
これほど人生とオーバーラップする樹もめずらしい。
ぱっと開いて、ぱっと散る。
その潔さに人は惹かれるのかもしれない。
雌伏350日?
そうだ、
桜は一年のほとんどを、
この数日のために、力を溜めこんで
満を持して花を咲かせるのだ。
今日で弥生はサヨナラ、
明日はもう卯月。
さ、コーヒーをいれてひと頑張りしよう。
※ カマクラ山の桜
下では女性二人がシートを敷いて
花見をしていた。