一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

当たり年

2013-08-24 18:01:30 | 雑記


     あんまり暑くて書く気もしなかったが、
     8月初日、車をぶつけられた。

     その日、朝から出かけていた。用事がすみ、
     最寄りのスーパーで買物をすませ、さあ帰ろうと
     駐車場に降りたときのこと。
     まさに自分の車に大型の白い車がガチャンとぶつ
     かるのを見てしまった。
     白い車は横のあいているスペースに入れようとして
     いた。

     落ち着け落ち着け!!
     こういうときどうするんだっけ?

     半年前にぶつけられたばかりだった。
     そのときはあまりに動揺して、どうしていいか
     分からず、お互いの住所を確認して帰ってきたの
     だった。

     いかにも自分の無知をさらすようで恥ずかしいが、
     どんな小さな事故でも110番して現認して
     もらうものらしい。
     むしろ、そうしなければならないとのこと。

     しかし、そのときは急いでいたこともあり
     (だいたい事故のときはお互い急いでいる)
     保険会社だけ確認すればいいと思ったのである。

     案の条、相手の男性が、こちらの車のへこみは
     (その時は前のバンパーも外れた)
     自分のせいではないと言いだし、かなり面倒なこと
     になった。

 
     車をディーラーに持っていって専門家に診てもらい、
     写真も撮って、完全に向こうの責任があることを
     証明してもらった。
     その間、何回か相手の保険会社とのやりとりもあり、
     ずいぶん不愉快な思いもした。

     さて、今回は相手のドライバー(年輩女性)が降り
     てくるのを待ち、事の経過をはなす。
     (なんと、ぶつけたのに気づかなかった)

     私「警察を呼びましょう」
     相手「いや、そんな大げさなことにしないで」
     私「いえ、こういうときはちゃんと診てもらって
      はっきりさせた方が後でスッキリするし」
     相手「急いでいるから」
     私「急いでいるのはお互い様」
     相手「主人に叱られる」
     私「でもここではっきりさせないと面倒なことに
      なるの。きちんと検証してもらえば後はお互い
      の保険会社だけのやりとりですむから」

     こんなやり取りを何回もやって、ようやく携帯で
     110番しました。
     「事故ですか。怪我はありませんか」
     第一声はこれ。
     考えてみれは人身事故ではなく、車の破損だけです
     んだのはラッキーなこと。

     こちらの居場所を告げて待つこと30分。
     「遅いわね。何で来るのかしら。この間、買物して
      こようかな」
     「駄目です」ときっぱり。
     「怪我がなかったことに感謝して、これを機にお互い
      いい勉強をしたと思って……」
     私は自分にいい聞かせるつもりで繰り返しいいました。

     昼食用に買ったお刺身が気にもなったのですが。
     まあ、大事故でなくて良かった!

     「遅いわね、何で来るのかしら」
     「大した事故ではないからバイクで来るんじゃない?」
     「近くだから車で買物しなくてもいいのだけど、つい
      乗っちゃうのよね。もう、車、止めようかしら」
     「いや、高齢化するほど車があった方が行動範囲は広が
      るから……その分、気をつけて乗らなきゃね」

     会話を長々と書いたのは、相手の女性をみて、自分の
     姿を見るような気がしたからです。
     つまり、運転技術もあるとはいえず、車の知識もなし。
     事故にたいしての認識も同じだなあ、とつくづく日頃の
     自分を反省したのでした。

     やがて来たのはパトカーで、びっくり仰天。
     「うわあ、パトカーだあ」

     ともに悲鳴といえない声を上げてしまいました。
     2人の警官がお互いの事情を聞き、見れば私の車より
     相手の車の方が破損が大きいのです。
     それにこちらの車の赤い塗料が白い車体についていて、
     ことの真相は明らか。

     10分ほどで検証は終わりました。
     ご苦労さま。
     お互い気をつけましょうと、握手して別れました。

     後日、相手の保険会社から連絡あり、100%相手さま
     の非ということで一件落着。

     こんなことを知人にいったら、
     「よく当てられるわねえ。宝くじでも買ったら」
     といわれてしまいました。

     でも、小心者の私、本当に当たったらどうしようと
     怖くて買いませ~ん。

     車もまだ修理に出していないのです。
     何もかも、涼しくなってから。
     ああ、涼風が待たれます。