とうとう四万十川市では今日41℃を記録し、甲府
でも2日連続で40℃超えだという。
東京都心でも最低気温が30℃を下回らない超熱帯
夜になったとか。
息も絶え絶えである。
庭の草花もしおれ、「わたし、もう駄目です~」と
私の代弁をしているようだ。
元気なのは蝉!
郵便物を出したついでに近くの公園に寄ってみると、
樹の幹には蝉がブローチのようについている。
1本の樹に4~5匹。隣の樹にも同じくらい。
下草には抜け殻がべったりついているから、生まれ
たばかりの蝉なのだろう。
8割がアブラゼミで、あとはミンミンゼミ、法師ゼミ
など。
昔を思い出して、手で捕まえようと、そーっと近づい
てはみるのだが、さっと逃げられる。
今や、私には蝉を捕まえる敏捷さはない。
いや、本気で捕まえる気があるのかどうか。
ふーっ、暑づーっ!
意欲減退、食欲減退と人間が嘆いているのに、
蝉はひと夏の生を謳歌すべく、あらん限りの声を出し
て鳴いている。
鳴くのはオスで、メスは鳴かない。
いわゆる求愛行動なのだが、
それも「おヒマなら来てよネ♪」というのではなく、
「来て来て来て!!ゼッタイ来て~」と必死なのだ。
そういえば「8日目のセミ」という小説がありました。
(角田光代原作)
ふつう7日で死ぬといわれている蝉が、8日目に生きて
見る違う世界……
「母性」をテーマにしたサスペンスです。
なんだが、あまりの暑さに、まだ真夏の夢をみているよ
うな気分です。
蝉のように脱皮というわけにはいきません。