一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

脱皮

2013-08-12 18:26:49 | 自然
  

     とうとう四万十川市では今日41℃を記録し、甲府
     でも2日連続で40℃超えだという。
     東京都心でも最低気温が30℃を下回らない超熱帯
     夜になったとか。

     息も絶え絶えである。
     庭の草花もしおれ、「わたし、もう駄目です~」と
     私の代弁をしているようだ。

     元気なのは蝉!
     郵便物を出したついでに近くの公園に寄ってみると、
     樹の幹には蝉がブローチのようについている。
     1本の樹に4~5匹。隣の樹にも同じくらい。

     下草には抜け殻がべったりついているから、生まれ
     たばかりの蝉なのだろう。
     8割がアブラゼミで、あとはミンミンゼミ、法師ゼミ
     など。

     昔を思い出して、手で捕まえようと、そーっと近づい
     てはみるのだが、さっと逃げられる。
     今や、私には蝉を捕まえる敏捷さはない。
     いや、本気で捕まえる気があるのかどうか。

     ふーっ、暑づーっ!
     意欲減退、食欲減退と人間が嘆いているのに、
     蝉はひと夏の生を謳歌すべく、あらん限りの声を出し
     て鳴いている。

     鳴くのはオスで、メスは鳴かない。
     いわゆる求愛行動なのだが、
     それも「おヒマなら来てよネ♪」というのではなく、
     「来て来て来て!!ゼッタイ来て~」と必死なのだ。

     そういえば「8日目のセミ」という小説がありました。
     (角田光代原作)
     ふつう7日で死ぬといわれている蝉が、8日目に生きて
     見る違う世界……
     「母性」をテーマにしたサスペンスです。

     なんだが、あまりの暑さに、まだ真夏の夢をみているよ
     うな気分です。
     蝉のように脱皮というわけにはいきません。