一枚の葉

私の好きな画伯・小倉遊亀さんの言葉です。

「一枚の葉が手に入れば宇宙全体が手に入る」

京都紀行 その5

2009-06-28 20:47:46 | 


     新島襄が46歳で亡くなったのは明治23年
     のこと、そのとき八重は43歳であった。
     
     それからの八重は同志社とは距離をおいて、
     独自の生活に。
     あれほど苦労して襄をささえてきたのに、未練
     たらしくしがみついたり、学校経営に欲を出す
     なんてこともしない。
     
     何をしたかというと、日清、日露戦争では篤志
     看護婦として傷病兵のために身を粉にして働いた
     り、茶道をきわめて、晩年は若い娘さんたちに
     お茶を教えたりしている。

     このさっぱりした生き方、人生のリセットの
     達人!!
     見事というほかない。
   
     写真は娘さんたちに茶の指導をする八重。
     若いころの顔とちがって、清々しいほど柔和
     である。
     そして、若いころよりずっと美人でもある。

     若いころ、ギンギンしていたひとが老いてから
     毒気がぬけて腑抜けになってしまうことが
     よくあるが、それとは違う生気がみなぎって
     いる。
     これはどこからくるものだろうか。
     不思議な魅力をもったひとである。