故郷のSさんから丹精こめて育てた鶏の卵と
柚子が送られてきた。
写真はその「自然卵」と香り高い柚子。
一昨年12月のブログと重なるけど、
「自然卵」とは餌に添加物や薬剤を一切使わず、
緑餌をうまく調節して、およそ190日目に
(ヒナから数えて)産ませたものをいう。
ふつう市場に出回るのは、これと全く逆で、
動物タンパクなどの添加物や薬剤を豊富に
あたえて120日くらいで卵を産ませるの
だという。
かつて卵は貴重品で、病気見舞いにもみ殻に
入った卵がよく使われた記憶がある。
それがアメリカ式の養鶏技術とオスメス鑑別
の発達によって、いつの間にか「地たまご」が
「工業卵」になってしまった。
Sさんのいうところによると、
こうして鶏の自然のバイオリズムで育った鶏舎
からは、あの独特の異臭がしないらしい。
現在では趣味の延長線で百数十羽も鶏を育てて
いるというSさん、
手紙には「これを食べて健康になって下さい」
と結んである。
そんなSさんは今や、地域社会の文化や生活の
リーダーであり、指南役でもある。