『倶舎論』の構成は前回述べましたが、昔から「界二根五世間五、業六随三賢聖(げんじょう)四、智二定破各一半(かくいっぱん)と憶えるといわれています。全部で三十巻です。
『成唯識論』(以下『論』)に照らしてみますと、『論』では第一巻で、破我・破法をもって、実我・実法は存在しないことを論証しています。
総じて問う。
「云何ぞ応に知るべきや、実に外境無くして唯だ内識のみ有りて、外境に似(の)りて生ぜりということを。」(『論』第一・三左)
略して答える。
「実我・実法は得可からざるが故に。」
と。このように実我を破し、実法を破すのは、外道及び小乗諸部派の説を論破し破斥するためです。そして大乗を開くという意味があります。小乗を破斥するときに中心になるのが説一切有部の説です。
説一切有部は五位七十五法の法体系を説きます。あらゆる事象を七十五種の実体に分け、それを五つに分類しているのです、この分類法が『倶舎論』に説かれています。
概略しますと、
- (1) 色法(十一)、眼・耳・鼻・舌・身の感覚器官と、その対象である色・声・香・味・触の対境、および表示できない実体である無表色の十一種。(「色とは唯だ五根と五境及び無表となり。」)
- (2) 心法、心の働きの主体で、心王という。(「識は謂く各了別す、此れを即ち意処と、及び七界と名づく。応に知るべし、六識転ずるを意となす。」)
- (3) 心所有法(略して心所という。四十六)。これが大地法(十)・大善地法(十)・大煩悩地法(六)・大不善地法(二)・小煩悩地法(十)・不定地法(八)に分けられています。大とは、どの心王にも必ず遍く倶生するということ、小は常に倶生するとは限らないという意味です。地とは所依をあらわします。心王です。心王を地と名付づけているのです。大地であるところの心王が所有する法が心所といわれる所以です。
- (4) 心不相応法(色法でも、心・心所でもない存在のありかた。)で、十四種数えられる。)
- (5) 無為法(生滅の変化がなく、はたらきを起こすものがないもので、三種あり。)
説一切有部によると、実体としての個人というものは存在しない。真に存在するものは、個人を構成しているもろもろのダルマdharmaと呼ばれる要素―その大部分は心理現象である―だけである。個人pudgalaというものは、もろもろのダルマによって仮に構成されている虚構にすぎない。その構成要素は七十五種あり、それは大きく二つに区別される。その一は、つくり出されるもの(有為法)、その二は、つくりだされないもの(無為法)。
(一) 有為法 - 創りだされるものとは、変化するものとなって現われ出る諸要素のこと。
1.色法 - 物質的なもの。場所を占有して他のものを入らせない性質を持っている。
①眼根 - 視覚器官
②耳根 - 聴覚
③鼻根 - 嗅覚
④舌根 - 味覚
⑤身根 - 触覚。触覚は身体全体にわたって存在するので、身体による器官とする。
⑥色境 - いろかたち、眼に対応するもの
⑦声境 - 音声、聴覚に対応するもの
⑧香境 - 香り、嗅覚に対応するもの
⑨味境 - 味、味覚に対応するもの
⑩触境 - 触れられるもの、触角に対応するもの
⑪無表色 - 表示されることのない物質、感覚器官では知覚されない特殊な物質。善悪の行為が心に潜在的影響を残し、未来に報いを生ずる、そのための媒体となるもの。
2.心法 - 人間の精神作用の中心となる機能。心・意・識は、同一の機能を指す。
3.心所有法 - 心作用。心と結びついている精神作用。心理現象のこと。これらは心と結びついてはいるが、心とは別のダルマであり、それぞれの精神作用が個人を構成する独立の要素となっている。個々の精神作用は心の属性でもないし、また、心の現象でもない。
①大地法 - あまねくゆきわたる心作用、意識のいかなる瞬間にも現存するはたらき。
(1)受 - 感受の働き。快感・不快感・快でも不快でもないの三種。
(2)想 - 表象作用。対象の特殊な特徴を把握すること。
(3)思 - 意志作用。心を起動させる働き。
(4)触 - 接触作用。感官と対象と心の三つが合すること。根境識の和合。
(5)欲 -欲望の働き。行為主体が何ものかを欲すること。
(6)慧 - 知慧。もろもろのダルマを区別して知る知恵。これがやがて解脱をもたらす。
(7)念 - 記憶。ぼうっとしないではっきり思い続けること。
(8)作意 - 注意。気をつけること。
(9)勝解 ー 明確に認めること。対象を確認すること。
(10)三摩地 ー 精神統一。心の統一作用で、精神を一点に集中し続けること。三昧。
②大善地法 ー 心が善である場合に常に現存する心作用。
(一) 有為法 - 創りだされるものとは、変化するものとなって現われ出る諸要素のこと。
1.色法 - 物質的なもの。場所を占有して他のものを入らせない性質を持っている。
①眼根 - 視覚器官
②耳根 - 聴覚
③鼻根 - 嗅覚
④舌根 - 味覚
⑤身根 - 触覚。触覚は身体全体にわたって存在するので、身体による器官とする。
⑥色境 - いろかたち、眼に対応するもの
⑦声境 - 音声、聴覚に対応するもの
⑧香境 - 香り、嗅覚に対応するもの
⑨味境 - 味、味覚に対応するもの
⑩触境 - 触れられるもの、触角に対応するもの
⑪無表色 - 表示されることのない物質、感覚器官では知覚されない特殊な物質。善悪の行為が心に潜在的影響を残し、未来に報いを生ずる、そのための媒体となるもの。
2.心法 - 人間の精神作用の中心となる機能。心・意・識は、同一の機能を指す。
3.心所有法 - 心作用。心と結びついている精神作用。心理現象のこと。これらは心と結びついてはいるが、心とは別のダルマであり、それぞれの精神作用が個人を構成する独立の要素となっている。個々の精神作用は心の属性でもないし、また、心の現象でもない。
①大地法 - あまねくゆきわたる心作用、意識のいかなる瞬間にも現存するはたらき。
(1)受 - 感受の働き。快感・不快感・快でも不快でもないの三種。
(2)想 - 表象作用。対象の特殊な特徴を把握すること。
(3)思 - 意志作用。心を起動させる働き。
(4)触 - 接触作用。感官と対象と心の三つが合すること。根境識の和合。
(5)欲 -欲望の働き。行為主体が何ものかを欲すること。
(6)慧 - 知慧。もろもろのダルマを区別して知る知恵。これがやがて解脱をもたらす。
(7)念 - 記憶。ぼうっとしないではっきり思い続けること。
(8)作意 - 注意。気をつけること。
(9)勝解 ー 明確に認めること。対象を確認すること。
(10)三摩地 ー 精神統一。心の統一作用で、精神を一点に集中し続けること。三昧。
②大善地法 ー 心が善である場合に常に現存する心作用。
(1)信 - 心の澄みきって喜びに充ちている状態。教えを説かれたままに認めること。仏教では、信仰が最も重要なものではなくて、信はさとりを得るための入り口なのである。
(2)勤 ー 勇気。努め励み、善の行為をなすための勇気。
(3)捨 - 心の平静。心が落ち着いて乱されないこと。
(4)慚 ー 慚じること。自ら自分を省みて恥じること。
(5)愧 ー 愧じること。他人の悪行をみて、嫌悪を感じて愧じること。
(6)無貪 ー 貪りのないこと。
(7)無瞋 ー 怒らないこと。怒り、憎しみのないこと。
(8)不害 ー 不傷害。他人を傷つけ、悩まさないこと。
(9)軽安 ー 軽やかさ。心が軽やかで快適なこと。
(10)不放逸 - 不怠惰。怠けないで、善い性質を体得しようと努めること。
③大煩悩地法 - あまねく煩悩にゆきわたる心作用。煩悩が起こったとき常に現存する心作用。
(1)無明 - 無知、迷い。知慧の反対、すなわち、迷いの生存の根源。
(2)放逸 - 怠惰。なおざり。善の実行を怠けること。不怠惰の反対。
(3)懈怠 - 勇み立たぬこと。勇気のないこと。勇気の反対。
(4)不信 - 心のにごり汚れていること。信の反対。
(5)惛沈 - 身心の物憂いこと。善を行なうのに軽やかでないこと。
(6)掉挙 ー 心が浮つくこと。心が静まらないで軽躁であること。
④大不善地法 - 悪心にあまねく存する心作用。善の反対の悪、悪心が起こったときに常に存する心作用。
(1)無慚 - 慚じないこと。慚じることの反対。
(2)無愧 - 愧じないこと。愧じることの反対。
⑤小煩悩地法 ー 付随的な煩悩にともなって起る心作用。これらの心作用は、悪心および有覆無記心ウブクムキシン(善でも悪でもないが、煩悩に覆われている心)に結びついて起り、それぞれ別々に現われる。
(1)忿 - いかり。心に憤りを起こすこと。
(2)覆 - みずからの罪を隠すこと。
(3)慳 - ものおしみ。他人に教えを授けるのを惜しみ、財を与えることを惜しみ、など。
(4)嫉 - ねたみ。嫉妬。他人の幸運、繁栄を喜ばないこと。
(5)悩 - かくたくなに悪事に固執すること。他人の道理にかなった諫言を容れられない。悪事に執着して心身をを悩ます。
(6)害 - 害すること。この心作用が起ると、他人を殴打し罵ったりする。
(7)恨 - 恨み。忿りの対象となることを思い起こして怨みを結ぶ。
(8)誑 - 欺く。だます。
(9)諂 - 心が曲がっていて、自分をあるがままに顕わさず、偽り、つくろったり、手段を弄したりして、誤魔化すこと。
(10)憍 - 驕り高ぶること。
⑥不定地法 - いずれの心作用とも結合しうる心作用。
(1)悪作 - 後悔。後で後悔すること。
(2)睡眠 - 放心させる働き。心をぼおっとさせる働き。
(3)尋 - 粗雑な思考作用。
(4)伺 - 微細な思考作用。
(5)貪 - 快適なものを貪り愛すること。
(6)瞋 - 嫌悪。不快なものを嫌う。他のものを恨み嫌う。
(7)慢 - 慢心。自分が高く構えて、自分が他人より優れていると思いなすこと。
(8)疑 - 疑い。疑うということは、善い場合も悪い場合もある。だから不定。
4.心不相応行法 ー 心と結びつかない要素。物質でもなく、心作用でもない原理(ダルマ)。
①得 - もろもろのダルマを身に得させるダルマ。人が修養をして心を清め澄ませるというような善い性質を身に体得する場合には、この得させるという原理が働くと言うのである。
②非得 ー 前述と反対。もろもろのダルマを身から離れさせるダルマ。人が善い性質を体得しない時は、この得させないという原理が働いているとする。
③同分 - 生きものの同類性。犬なら犬が、同類の生物として生まれ育つのは、そこに、生きものの同類性という原理が働くからと考える。
④無想果 - 外道のニルヴァーナ。無想天という境地に生まれること。
⑤無想定 - 外道の瞑想法。外道が無想果を得るための瞑想。そこにおいては、心も心の働きも全くなくなる。
⑥滅尽定 - 聖者がしばらく休息するために入る無心の精神統一(禅定)。個々では心や心の働きを全く滅し尽くしている。
⑦命根 - 生命原理。寿命。生きものがいきているかぎり、そこに生命原理が働いている。それは、体温と意識作用のよりどころとなっている。
⑧生 - ⑧から⑪までは、四有為相。生は、ものを生ぜしめる原理。
⑨住 - ものをとどまらせる原理。
⑩異 -ものを変化させ、衰えさせる原理。
⑪滅 - ものを滅びさせる原理。
⑫名身 - 以下三つは、言語表現の要素。名身は、名称の集合。概念自体。
⑬句身 ー 文章の集合。命題自体。
⑭文身 - 音節の集合。字母自体。
(二)無為法 - 創られたものではない原理。変化することのない原理。
①虚空無為 - 場所一般。もろもろのダルマが現われるためには、それらに妨げを与えない場所の存在が前提される。
②択滅無為 - 正智の明確に知る力による消滅。われわれが正智に達すると、その明確に知る力(簡択力ケンチャクリョク)によって、ひとつひとつのダルマの本性を知ると、その「知る」働きの不思議な力により、個々のダルマが起らなくなる。そうしてすべてのダルマが消滅すると、やがてニルヴァーナに達する。
③非択滅無為 ー 明確に知る力によるのではない消滅。あらゆるものごとは因縁によって生ずるのであるが、生ぜしめる縁が欠けると、もろもろのダルマも生じないで滅びてしまう。この消滅そのものを実体視して、こう呼んでいるのである。それは明確に知る力によって消滅するのではないから、「非択滅」とよぶ。簡単にいえば、ものや現象がひとりでになくなることである。(「にほんブログ村 仏教」よりシェアーしました。)
(2)勤 ー 勇気。努め励み、善の行為をなすための勇気。
(3)捨 - 心の平静。心が落ち着いて乱されないこと。
(4)慚 ー 慚じること。自ら自分を省みて恥じること。
(5)愧 ー 愧じること。他人の悪行をみて、嫌悪を感じて愧じること。
(6)無貪 ー 貪りのないこと。
(7)無瞋 ー 怒らないこと。怒り、憎しみのないこと。
(8)不害 ー 不傷害。他人を傷つけ、悩まさないこと。
(9)軽安 ー 軽やかさ。心が軽やかで快適なこと。
(10)不放逸 - 不怠惰。怠けないで、善い性質を体得しようと努めること。
③大煩悩地法 - あまねく煩悩にゆきわたる心作用。煩悩が起こったとき常に現存する心作用。
(1)無明 - 無知、迷い。知慧の反対、すなわち、迷いの生存の根源。
(2)放逸 - 怠惰。なおざり。善の実行を怠けること。不怠惰の反対。
(3)懈怠 - 勇み立たぬこと。勇気のないこと。勇気の反対。
(4)不信 - 心のにごり汚れていること。信の反対。
(5)惛沈 - 身心の物憂いこと。善を行なうのに軽やかでないこと。
(6)掉挙 ー 心が浮つくこと。心が静まらないで軽躁であること。
④大不善地法 - 悪心にあまねく存する心作用。善の反対の悪、悪心が起こったときに常に存する心作用。
(1)無慚 - 慚じないこと。慚じることの反対。
(2)無愧 - 愧じないこと。愧じることの反対。
⑤小煩悩地法 ー 付随的な煩悩にともなって起る心作用。これらの心作用は、悪心および有覆無記心ウブクムキシン(善でも悪でもないが、煩悩に覆われている心)に結びついて起り、それぞれ別々に現われる。
(1)忿 - いかり。心に憤りを起こすこと。
(2)覆 - みずからの罪を隠すこと。
(3)慳 - ものおしみ。他人に教えを授けるのを惜しみ、財を与えることを惜しみ、など。
(4)嫉 - ねたみ。嫉妬。他人の幸運、繁栄を喜ばないこと。
(5)悩 - かくたくなに悪事に固執すること。他人の道理にかなった諫言を容れられない。悪事に執着して心身をを悩ます。
(6)害 - 害すること。この心作用が起ると、他人を殴打し罵ったりする。
(7)恨 - 恨み。忿りの対象となることを思い起こして怨みを結ぶ。
(8)誑 - 欺く。だます。
(9)諂 - 心が曲がっていて、自分をあるがままに顕わさず、偽り、つくろったり、手段を弄したりして、誤魔化すこと。
(10)憍 - 驕り高ぶること。
⑥不定地法 - いずれの心作用とも結合しうる心作用。
(1)悪作 - 後悔。後で後悔すること。
(2)睡眠 - 放心させる働き。心をぼおっとさせる働き。
(3)尋 - 粗雑な思考作用。
(4)伺 - 微細な思考作用。
(5)貪 - 快適なものを貪り愛すること。
(6)瞋 - 嫌悪。不快なものを嫌う。他のものを恨み嫌う。
(7)慢 - 慢心。自分が高く構えて、自分が他人より優れていると思いなすこと。
(8)疑 - 疑い。疑うということは、善い場合も悪い場合もある。だから不定。
4.心不相応行法 ー 心と結びつかない要素。物質でもなく、心作用でもない原理(ダルマ)。
①得 - もろもろのダルマを身に得させるダルマ。人が修養をして心を清め澄ませるというような善い性質を身に体得する場合には、この得させるという原理が働くと言うのである。
②非得 ー 前述と反対。もろもろのダルマを身から離れさせるダルマ。人が善い性質を体得しない時は、この得させないという原理が働いているとする。
③同分 - 生きものの同類性。犬なら犬が、同類の生物として生まれ育つのは、そこに、生きものの同類性という原理が働くからと考える。
④無想果 - 外道のニルヴァーナ。無想天という境地に生まれること。
⑤無想定 - 外道の瞑想法。外道が無想果を得るための瞑想。そこにおいては、心も心の働きも全くなくなる。
⑥滅尽定 - 聖者がしばらく休息するために入る無心の精神統一(禅定)。個々では心や心の働きを全く滅し尽くしている。
⑦命根 - 生命原理。寿命。生きものがいきているかぎり、そこに生命原理が働いている。それは、体温と意識作用のよりどころとなっている。
⑧生 - ⑧から⑪までは、四有為相。生は、ものを生ぜしめる原理。
⑨住 - ものをとどまらせる原理。
⑩異 -ものを変化させ、衰えさせる原理。
⑪滅 - ものを滅びさせる原理。
⑫名身 - 以下三つは、言語表現の要素。名身は、名称の集合。概念自体。
⑬句身 ー 文章の集合。命題自体。
⑭文身 - 音節の集合。字母自体。
(二)無為法 - 創られたものではない原理。変化することのない原理。
①虚空無為 - 場所一般。もろもろのダルマが現われるためには、それらに妨げを与えない場所の存在が前提される。
②択滅無為 - 正智の明確に知る力による消滅。われわれが正智に達すると、その明確に知る力(簡択力ケンチャクリョク)によって、ひとつひとつのダルマの本性を知ると、その「知る」働きの不思議な力により、個々のダルマが起らなくなる。そうしてすべてのダルマが消滅すると、やがてニルヴァーナに達する。
③非択滅無為 ー 明確に知る力によるのではない消滅。あらゆるものごとは因縁によって生ずるのであるが、生ぜしめる縁が欠けると、もろもろのダルマも生じないで滅びてしまう。この消滅そのものを実体視して、こう呼んでいるのである。それは明確に知る力によって消滅するのではないから、「非択滅」とよぶ。簡単にいえば、ものや現象がひとりでになくなることである。(「にほんブログ村 仏教」よりシェアーしました。)
『論』に説かれます小乗を破す段はやはり『倶舎論』を学んでおかなければならないと思います。この『倶舎論』に説かれます、五位七十五法に対し、この有部の教説を破斥して大乗では五位百法が説かれます。大きく異なるのは有部は心王は一の識しか認めていませんが、唯識は八識別体の並起を承認しているところです。