日本とのかかわりに注目したミロ展。日本で開催する意味が十分にある展覧会。スペインにおける日本理解って、スペインドラマを見てても気になるところで、たとえばAguila roja(赤鷲)というドラマはフェリペ4世時代のスペインを舞台にした時代劇なんだけど、主人公は日本で忍者的な修行をして日本刀を操るスペイン人という設定で、作品番号18はそんなスペインにおける剣道とか刀理解と関係あるのかな?と思った。あとAmar en tiempos revueltosというスペイン内戦時代以降を舞台にした橋田壽賀子+ジェームス三木+内館牧子みたいな(というのは個人の感想ですが)群像劇があるんだけど、その中で没落しつつある貴族の家にストーリー上の必然性なく浮世絵版画が飾られてて、スペインにおけるジャポニスムを背景にしてるんだろうなとも思っていました。展覧会にミロのタペストリー出てたけど、タペストリーの質感でちりめん絵にも似てるね。瀧口修造の本が世界で最初のミロについての単行本なんて知らなかった。だから富山県美術館でも開催するのね。東急のBunkamuraでの開催ということで、広報誌に五島美術館を訪ねたミロが載ってて面白かった。現在ミロといえば飲む方のミロが有名なので、ミロ展パッケージのミロ売ってたら面白いと思ったけどそれはなかった。