Seachang's room

見に行った展覧会の私的な感想です。皆様の展覧会行脚にお役立てください☆
コメントお待ちしてます。

鴻池コレクション 扇絵名品展

2010-05-07 23:44:42 | Weblog
大阪市立美術館 2010年4月13日~5月30日

 太田記念美術館に鴻池の扇絵コレクションがあるのは知っていましたが、実はもっとあってまだ鴻池の会社がもっているのだそうです。そしてこの扇絵で江戸時代中期以降の画家が網羅できてしまう。なかなか面白い展覧会です。まあ問題は扇がどうしても小さいのでいまいち地味ということでしょうか。一つ一つは面白いんですけど・・・・・扇オタクの幸方さんは後から集めたわけで、扇というフォーマットが確立していたということですな。扇に向く画題ってたぶんある。夏向けとかひらひら動くもの(蝶とか)。図録もラブリーです。太田ではたまに飾ってますがこんなには出せないし、鴻池の会社のもあるし、とりあえず江戸絵画に興味がある人は必見じゃないでしょうか。若冲とか琳派とか北斎とかメジャーな画家のものもあります。
そして同時開催の常設もなかなか。屏風は名品揃いだし、肖像は肖像画賛リターンズかと思うし、扇に注目した特集(なぜかこれにはリストがない?)も扇の草子などもあって大阪市立美術館の蓄積と底力って感じでした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

中国文化への憧憬(あこがれ) 近世絵画の文人世界に遊ぶ

2010-05-07 23:22:13 | Weblog
堺市博物館 2010年3月13日~5月30日

 中国憧憬、という展覧会がありましたがそれに対するリスペクトでしょうか。なかなか素敵なチラシだし、堺市博物館は大昔に大阪画壇の展覧会もなさってるし、てっきり図録もあって作品点数ももっとあるような展示を予想してしまった・・・・・・ 実態は小展示でした。展示作品は面白かったですし、図録がないだけに行くしかないので、行けてよかったのですが。
 海北友松「人物山水花鳥図」亀仙人の盧敖がいた。雲谷等璠「花鳥図」徳川美術館の牡丹展にいてもいいようなみっちりした牡丹だった。雲谷派「琴棋書画図」なんか鳥が小さい。一応右は秋、左は春。左は画(描くのも見るのも)右がそのほか。十六人だけど西園雅集て感じじゃないよね。坊主もいないし。どちらかというと人数は違うけど十八学士か。岸駒「群仙図」八仙くずれ。左隻 鉄拐・呂洞賓・(鶴と大きい笠の白髪)右隻 曹国舅?(笛吹きでおじさんぽいから)・盧敖?(亀がいるから)・東方朔?(鹿つれてるけど桃持ってるから)・何仙姑(蓮の実持ってる)・蝦蟇仙人?(蝦蟇はいないけどルックス的に)墨江武禅も林ロウ苑もありました。今回の図録はないけど昔の大阪画壇の図録まだ売ってるので持ってない人は見に行って買うがよろしよ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする