一ヶ月ほど前、金子県議から「遊佐のエゴマ油」を頂いた。私には初めての食品なので驚くと「何かに付けて、毎日少しづつ食べると体にいいから」との説明だった。
箱を開くと「遊佐エゴマ研究会」の説明書きが入っていた。エゴマはシソ科の植物。食べると十年長生きすると言われ「じゅうねん」とも呼ばれています。遊佐産のエゴマは、無農薬、有機栽培。品質を低下させないため、熱を加える焙煎は行わず、圧搾のみで搾油しています。
体に必要不可欠な必須不飽和脂肪酸は体内では作れず、食物からの摂取が必要です。高い抗酸化作用があると言われるα-リノレン酸が約60%と豊富に含まれています。と書いてあった。
それから毎日食べ続けている。特別体調に変化はないが、何かロマンを感じ始めた。「どこで売っているのだろう」と遊佐町の産直をあちこち回ってみたが、売っていない。エゴマの名前すら知らない所もあった。とある産直で「三俣のさんゆう」に行けば売っていると教えられて、行ってみた。
「さんゆう」は月光川ダムの奥深い所にある。豊富な湧水が太い数本の蛇口から無尽蔵に出ている。それを汲みに来る家族連れが絶え間ない。そこの産直でエゴマ油は売っていた。
自然の営みの中で生かされている私たち。安さを求めて合理化されたスーパーに群がる現代社会。一呼吸おいて、命を深く考える必要もある気がする。エゴマ油を買ってきた。十年長生きできるかも知れない。