とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

ゴールデンウイークに縁のない農家

2012年05月06日 | インポート

003 ゴールデンウイークが終わった。サラリーマンにとって連休が続く黄金の週は、日常の仕事から解放され、思い思いの休日を楽しんだことだろうと思う。大都会から帰省する民族的大移動で交通機関の満席はニュースとなる。高速道路も大渋滞で、マイカー家族の疲れた様子が映し出されると「大変だな。ご苦労さん」と言いたくなる。
 一方農家は、まさに農繁期に入る。猫の手も借りたいゴールデンウイークである。種まき、育苗、田起し、代掻き、田植と一気に忙しい。冬の間のなまった体がなかなか思い通りに動いてくれない。農家は、春や秋の行楽シーズンには縁のない仕事で、遠くで楽しむ姿を楽しむだけである。
 育苗は、なかなか厄介な作業で気温変化を育苗ハウスの開閉で温度調整をするのだが、一日の中でも晴れたり、曇ったり雨になったりで油断ができない。低温の次には異常高温の日が来る。ハウス内の温度は急激に高くなり、苗が枯れたり、高温障害で使いものにならなくなる。ハウスの管理は一瞬の気もぬけない作業だ。ストレスは最高潮に達する。
 今年のゴールデンウイークに長男が一年ぶりに一人で帰省した。2泊3日の夜は、午前2時まで酒飲み談議である。つもる話に花が咲いた。これが我が家唯一の花見だったようだ。花見の出来ないゴールデンウイークに一花咲かせた気がする。
 

コメント (2)
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