クラウド「超」仕事法(野口悠紀雄 講談社)
「「超」整理法」から始まる野口さんのノウハウ本のシリーズの中には、ベストセラーといってよいほど売れた本もある。
私もファンなのでほとんどすべてを読んでいるが、そこに書かれたノウハウは、大学教授という職業(研究・著述が中心の仕事で基本的に個人プレー)の人や個人的に知的作業に取り組む人にとっては非常に役立ちそうだが、比較的大規模な企業に勤務する人が仕事で活用しようとするには、あまり実用的ではないな、という感想を持つことが多かった。(それでも読み続けているのは、実用書としてではなく、フィクション(ああ、こんなことができたらいいなあ、と読んであこがれる)として読んでいるためであろう)
しかし、「超「超」仕事法」や本書あたりからは、クラウドコンピューティングの効用を説いて、会社員にとっても実用的・具体的なノウハウとして活用できるような内容になってきた。
もっとも、野口さんがしばしば述べているように、整理法・仕事法のシリーズの目的は、整理そのものにあるのではなくて、整理する時間を減らして、考えることや伝えるべきメッセージの創出に充てることにある。本に書いてあることをそのまま実行しようとするよりも、読者各人の必要性に応じて取捨選択することが必要であろう。
ひょっとすると「「超」整理法」シリーズ自体が大いなる逆説であって、「こんな本を読んで情報の整理なんかしているよりも、もっと大切なことがあるでしょう」というのが、本当に主張したいことなのかもしれない。
「「超」整理法」から始まる野口さんのノウハウ本のシリーズの中には、ベストセラーといってよいほど売れた本もある。
私もファンなのでほとんどすべてを読んでいるが、そこに書かれたノウハウは、大学教授という職業(研究・著述が中心の仕事で基本的に個人プレー)の人や個人的に知的作業に取り組む人にとっては非常に役立ちそうだが、比較的大規模な企業に勤務する人が仕事で活用しようとするには、あまり実用的ではないな、という感想を持つことが多かった。(それでも読み続けているのは、実用書としてではなく、フィクション(ああ、こんなことができたらいいなあ、と読んであこがれる)として読んでいるためであろう)
しかし、「超「超」仕事法」や本書あたりからは、クラウドコンピューティングの効用を説いて、会社員にとっても実用的・具体的なノウハウとして活用できるような内容になってきた。
もっとも、野口さんがしばしば述べているように、整理法・仕事法のシリーズの目的は、整理そのものにあるのではなくて、整理する時間を減らして、考えることや伝えるべきメッセージの創出に充てることにある。本に書いてあることをそのまま実行しようとするよりも、読者各人の必要性に応じて取捨選択することが必要であろう。
ひょっとすると「「超」整理法」シリーズ自体が大いなる逆説であって、「こんな本を読んで情報の整理なんかしているよりも、もっと大切なことがあるでしょう」というのが、本当に主張したいことなのかもしれない。
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