蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ヤーンの虜(グイン・サーガ140)

2023年05月06日 | 本の感想

ヤーンの虜(グイン・サーガ140 宵野ゆめ ハヤカワ文庫)


ワルスタット侯ディモス(ゾンビナリス?の支配下にある?)の命を受けてラカント伯はアンテーヌでアンテーヌ侯アウルス・ファロンを口説いて(というか脅迫して)反オクタヴィア同盟に参加させる。
ベルデラント侯ユリウス・シグルトの母ヴィダはシリウス(シルヴィアの子)を保護する。
シルヴィアとバリスはパロ南部でトカゲ犬に襲われる。
グラチウスは竜王の罠にかかって囚われの身となっていたが、ダナエ侯領でグインが救出?する。グインはアウロラ(レント海の王女)と会話する。

 

「シリウス」って栗本さんの伊集院シリーズでは(確か他のシリーズでも敵役の名前だったような・・・)主人公の宿敵の名だった。しかし、どうも栗本さんとしては主人公よりシリウスの方が好みだったような匂いがしていたので、シルヴィアの不義の?子にこの名をつけたからには、ナリスやイシュト、竜王をしのぐ大悪役になるのでは?と思っていたのだが、ここまで登場シーンがほとんどなく、どうも続編プロジェクトではスーティ(イシュトの不義の子(不義の子ばっかやな))の方が主役になりそう。

しかし、ここの所、ケイロニアの各地を巡る話が多く、主筋が全然展開しないなあ。イシュトやナリス、リンダが出ないとイマイチなんだけどなあ・・・


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