蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

十五歳の課外授業

2016年07月26日 | 本の感想
十五歳の課外授業(白河三兎 集英社文庫)

歯医者の跡継ぎ息子である主人公(中三)は、容姿や学業成績、スポーツ等すべてが人並みだが、なぜか学校一の美女で人気者の同級生が恋人。気まぐれな彼女をつなぎ止めるために、主人公は様々な努力を強いられる。
主人公の学校に、教育実習生の女子大生がやってくる。主人公はこの女子大生が子供のころからの知合いだったのだが、主人公の親友が彼女の惚れてしまい、その手助けをしようといろいろ工作をするのだが、すべて裏目に出てしまい・・・という話。

同じ著者の「私を知らないで」でもそうだったのだが、ある書評家がレビューで激賞しているのを見て、読んだ。
「私を知らないで」同様、目まぐるしい展開でストーリーを追いかけている分には楽しい。しかし、本書は、著者の主張(思春期における自我形成のあり方??)が、やや自家中毒気味で、最後の方はついていけなくなった。

なお、タイトルやカバー写真から想像されるような内容ではりません・・・残念ながら。

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