蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

アンダードッグス

2021年06月19日 | 本の感想
アンダードックス(長浦京 角川書店)

キャリア官僚の古森慶太は、農水省の裏仕事に関わってたことが露見してクビになり証券会社に勤める。そこで担当したマッシモというイタリア人富豪に見込まれて、1997年英国から返還される直前の香港から運び出される予定の機密書類を強奪するよう依頼される・・・という話

と、ここまでの冒頭の筋だけでも荒唐無稽といえそうなのだけど、そのあとの展開はさらに現実離れしていて、単なる公務員だった主人公があまりにもスーパーマンすぎる。
作者が開き直って思いっきりぶっとんだホラ話にしているのならまだいいんだけど、変にリアリティを持たせようとしているのが鼻について、どうにも面白くなかった。(本書は、2020年の各種ミステリランキングで上位に選出されており、私の読み方が悪いんだとは思います)

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