蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

むらさきのスカートの女

2022年10月03日 | 本の感想
むらさきのスカートの女(今村夏子 朝日新聞社)

近所のアパートに住む、いつも紫色のスカートをはいている女性の行動をストーカーのように?付け回す女性の独白録?

むらさきのスカートの女を追いかけるうちに、自分自身がその女のようになってしまう・・・とか
むらさきのスカートの女は、実は、付け回してしるように語っている自分自身・・・
みたいな話なのかと思って読み進めていくと、そのどちらでもないようでもあり、どちらも当てはまっているようでもある、という、何とも掴みどころがない内容。

「星の子」がとてもよかったので、本書を読んでみた。「星の子」も多少幻想的なところがあったけど、テーマがある分読みやすかったように思う。
著者の作り出す世界の感覚にうまく同期できなかった感じだった。

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