蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

茜色に焼かれる

2024年06月27日 | 映画の感想
茜色に焼かれる

田中良子(尾野真千子)は、夫陽一を交通事故で亡くしていた。その事故を起こしたのは高名な老人で、病気のために免責?されていた。良子は納得できず賠償金を受け取っていなかった。かつては喫茶店を経営していたがコロナで休業中。花屋のバイトと風俗嬢を掛け持ちして息子:純平(和田庵)を育てていた。口癖は「まあ、頑張りましょう」・・・という話。

コロナ、高齢者が起こした交通事故、みんなマスクしてる、といった世相を反映させた内容だけど、イマイチ活かしきれていなかったかな、という感じ。良子と純平の会話シーンがとてもいいので、この2人に絞ったストーリーの方がよかったかも。(風俗店の店長とか元同級生との恋?とかも余分な感じがした)

しかし、まあ、そんなことはどちらでもよくて、運命に弄ばれた女性の力強い(が、ちょっとヘンテコなプロセスでの)復活?を描くという、いかにも石井監督作品という、らしさ満点だったのはファンとしてはうれしかった。
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