蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

愛にイナズマ

2023年12月28日 | 映画の感想
愛にイナズマ

折村花子(松岡茉優)は映画監督志望で、最初の商業作品の製作にとりかかっていた。しかし、プロデューサー(MEGUMI)と助監督(三浦貴大)に裏切られ、すべてフイになってしまう。
失意の中、バーで知り合った正夫(窪田正孝)と実家に帰り、父(佐藤浩市)や兄弟たち(池松壮亮、若葉竜也)をネタに映画を作ろうと思いつく・・・という話。

冒頭の、飛び降り自殺しそうな人を花子が手持ちカメラで撮影するシーンがよくて、その後の展開も石井監督の作品の中で私が最も好きな「川の底からこんにちは」に似た感じになって期待が高まった。
しかし、正夫と知り合うあたりから、妙な雰囲気になってきて、実家に帰ってからの展開は、ちょっと・・・という残念な感じになってしまった。
松岡茉優、窪田正孝、佐藤浩市、池松壮亮と豪華で芸達者なキャスティングなのになぜ。。。(個人の感想です)

ということで、主筋は正直イマイチだったけど、脇役がよかった。
父の親友役の益岡徹さん、ずいぶん久しぶりに見たような気がした。良い意味で昔と変わらない演技ぶりでなつかしさがあった。
携帯ショップの店員役の趣里さんもヘンテコなキャラがとても似合っていた。
何と言ってもよかったのはセクハラ助監督の三浦さんで、「あーいるよね、こういう人」と何度も首肯してしまいそうだった。
コメント
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