蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

劇場版 きのう何食べた?

2022年09月19日 | 映画の感想
劇場版 きのう何食べた?

いきなり、シロさんのアテンドでケンジと豪華京都旅行をするところから始まるのだが、これは来年年初はシロさんの実家にケンジを(シロさんの母に拒否反応?が出たため)連れていけないことのお詫びのため・・・ということで、原作やテレビ版を観ていることを前提にした筋書き(あるいはテレビ版の続編的展開)になっている。
しかし、全く本作について知らない人が映画を見るとも思えないので、割り切った脚本はファンにとってはむしろ好ましいものなのかも。

ただ、テレビ版なしで、いきなり本作をみて、内野さんの演技に仰天してみたかった、という思いもあるが・・・というか、予備知識がなかったらケンジ役が内野さんだと、なかなかわからないと思う。

本作に登場するシロさん料理で一番おいしそうだったのはリンゴのキャラメル煮のせトースト。

小日向さん、ワタルが食材を持ってシロさん宅を訪れた時、居合わせた富永さん(田中美佐子)がワタルを見てケンジと勘違いするシーンが面白かった。

全くどうでもいい余談だが、
富永さんの奥さんの方は原作とイメージが異なる感じだが、本作では一瞬しか登場しない富永さんのご主人の方は、あてがきしたのか?というくらいマンガと演者がそっくりだと思う。
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うらおもて人生録

2022年09月19日 | 本の感想
うらおもて人生録(色川武大 新潮文庫)

劣等生?向けの人生指南書。
本書は、著者の幼少期から戦後のばくち打ち、編集者を経て作家になるくらいまでの経験をもとに、若者にアドバイスする、という形を取っている。その経歴やちょっとしたエピソード(例えば、ばくち打ち時代に唐辛子中毒になった、とか)を見ると、「麻雀放浪記」のかなりの部分が実話なのでは?と思えてくる。

以下は、本書に書かれた主なアドバイス

勝ちすぎは良くない、すぐ反動が来てしまう。9勝6敗をめざすべき

好調時もそうでない時も自分のフォーム、セオリーを崩さないことが重要。不調時はフォームやセオリーを保てているかを買う人すべき

先行して、すこしづつリードを広げる戦いをめざす、リードが広がったら余計なことはしない

一病息災というように、弱点を自覚し他人に迷惑をかけないようならその弱点を育てていくのがよい
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