野鼠戦線(景山民夫 徳間文庫)
昭和19年、中国桂林付近で打通作戦に参加していた陸軍の第13軍の輜重兵だった左文字少尉は、米軍航空基地の攻撃を命じられる。その命令をした直属の上官が戦死したのをよいことに?軍本体は転進したのに、現地に5人だけの小隊でとどまる。米軍基地からかっぱらった備品などを農民に売って食料調達し、自給自足の持久体制?を構築してアメリカ軍を悩ましていた・・・という話。
文庫は1999年初版。押入れの奥にあったのを見つけて昔読んで面白かったのを思い出し、再読した。
再読すると、記憶にあるほどは面白くないことが多いのだが、本書は今でもエンタテインメントとして十分通用しそうなほど面白かった。
もちろん、現実はこんなに上手くいかないのだろうが、負け戦の中にあっても眼前の敵を翻弄し、平和的かつ経済合理的?に十分な食糧を現地調達して奮戦?する左文字小隊はまるで戦争をエンジョイ(もちろん作り話の中での話)しているかのようで、爽快感があった。
昭和19年、中国桂林付近で打通作戦に参加していた陸軍の第13軍の輜重兵だった左文字少尉は、米軍航空基地の攻撃を命じられる。その命令をした直属の上官が戦死したのをよいことに?軍本体は転進したのに、現地に5人だけの小隊でとどまる。米軍基地からかっぱらった備品などを農民に売って食料調達し、自給自足の持久体制?を構築してアメリカ軍を悩ましていた・・・という話。
文庫は1999年初版。押入れの奥にあったのを見つけて昔読んで面白かったのを思い出し、再読した。
再読すると、記憶にあるほどは面白くないことが多いのだが、本書は今でもエンタテインメントとして十分通用しそうなほど面白かった。
もちろん、現実はこんなに上手くいかないのだろうが、負け戦の中にあっても眼前の敵を翻弄し、平和的かつ経済合理的?に十分な食糧を現地調達して奮戦?する左文字小隊はまるで戦争をエンジョイ(もちろん作り話の中での話)しているかのようで、爽快感があった。