蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

キャッシュトラック

2022年07月06日 | 映画の感想
キャッシュトラック

ヒル(ジェイソン・ステイタム)は、現金輸送の専門業者フォーティコに警備員として採用される。訓練の成績はさえなかったが、乗務して強盗に襲撃された際、水際だった活躍をみせ、犯人を全員射殺してしまう。
ヒルは有名なギャング団のリーダーで、現金輸送車の襲撃事件に巻き込まれて殺されてしまった息子の仇を探していたのだった・・・という話。

万能のヒーローが、様々な事情から凡人のフリをして爪を隠しているが、クライマックスに至ってその実力を如何なく発揮してカタルシスを演出する、というのは、よくあるパターンだが、本作においては、主人公が正体をあらわにするのが、ちょっと早すぎる。タメがなくて?感動が薄いような気がした。

それに息子の仇討ちのために、部下を総動員して危ない橋を渡らせるというのも、親分としてどうよ?とか思ってしまった。

と、文句ばかり言ってみたが、中だるみがない緊迫した場面の連続で、飽きることなく最後まで楽しめる秀作だった。

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