蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

百田尚樹の新・相対性理論

2022年07月18日 | 本の感想
百田尚樹の新・相対性理論(百田尚樹 新潮社)

時間の大切さを説く本。

刑務所にいる時間が人生には意味がある時間とはいえないように、物理的に長く生きても長生きとはいえない。

社会は時間の売買で成り立っているが、他人の時間を買うことはできても、自分の時間を取り戻すことはできない。年老いた富豪がそのすべての財を使っても彼の二十歳の一日を買うことができないように。

才能とは同じことを他人より短い時間でできることだ。

自殺は究極の時間の投げ捨てだ。

***
時間の大切さはよくわかったのだけど、その大切な時間を惜しげなく投入できるほどの対象が見つからないことが、多くの凡人の悩みなのだと思う。そうこうするうちにも時間は経過していくのだった。
コメント
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