蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

船に乗れ!Ⅰ

2013年03月14日 | 本の感想
船に乗れ!Ⅰ 合奏と協奏(藤谷治 ジャイブ)

音楽大学の学長一家に生まれた主人公は、チェロが本職でなかなかの腕前だが、芸大附属高には入れず、祖父が学長を務める大学の附属高に入る。同級生にとびきりの美人(ヴァイオリン)がいて一目ぼれした主人公は首尾よく彼女との協奏をすることになるが・・・という話。
多分、著者の自伝的小説なのだと思うが、まともに読んでいると、赤面してしまいそうなくらいの、なんというかストレートな青春恋愛小説。

こういう小説を読んでいると、「いいなーオレももう一度高校生やり直せるならこんな赤面しそうな青春やってみたい」なんて思う。
私の場合、大学時代は人生で一番楽しかった時期だけど、高校は暗黒だったのでなおさらだ。

暇さえあれば、チェロやヴァイオリンといった楽器を懸命に練習して、練習を通して飛びっきりの美人の同級生と心が通いあい、レッスンをしてくれる先生も美人で、祖父の自宅でホームコンサートで素晴らしい演奏をする・・・やっぱり夢物語ですね。夢を見させてくれるから読んでいて楽しいんだけどね。

コメント
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