蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

ミレニアム ドラゴンタトゥの女

2010年12月27日 | 映画の感想
ミレニアム ドラゴンタトゥの女

硬派雑誌:ミレニアムの敏腕記者であるミカエルは、自身の報道記事をめぐって訴えられ、有罪となってしまう。
収監されるまでの間、大企業グループのオーナーに雇われて調査を請け負う。オーナーの依頼は、40年以上前に発生した、自分の娘(養子)の失踪事件の真相を調べることだった。

一方でオーナーは、ミカエルを雇う前に彼の身辺を調査しており、この調査に当たったのがリスベットという女探偵で、恐ろしく有能だが、子供時代に犯した犯罪により保護観察下にある。リスベットは、調査後もミカエルへの興味を失わず、彼の調査に協力することになる。


日本では、小説も映画もイマイチヒットしていない感じだが、さすがに世界的ベストセラーだけあって、最後まで楽しめる。

有体に言ってストーリーは類型的なのだが、ミカエルが真相に迫るプロセスが分かりやすく映像化されていることと、リスベットのエキセントリックな言動が魅力的に描かれていて、飽きさせない。
特に、(主筋とは関係ないのだが)リスベットが保護観察者である悪徳弁護士をやっつける場面はとても痛快。
コメント
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