メメント
妻を殺害されてから短期的な記憶の保持ができなり、5分くらい前のことはおぼえていられない主人公が、復讐をしようと犯人をさがす話。
記憶障害を実体験させるような構成で、主人公が犯人と確信する人物を見つけたところから始まって、妻殺しの場面まで過去へさかのぼるという、時間軸を逆転させた凝った構成。
ただ、結末は、「それは禁じ手では?」と思わせるものだった。
主人公が記憶障害を持っていると知っている人々は、「どうせ覚えていないのだから」と主人公を侮るような行動を取る。人間の醜さが端的に描写されていた。
解説記事などを読むと、極く限られた範囲で上映されていたのが、評判をよんで人気作品になったらしい。
正直いって予備知識なしに一回見ただけでは、たいていの人は内容が理解できないと思うので、そうした映画がそのような経路でヒットしたのは驚き。アメリカ映画って「わかりやすさ」優先だという先入観のせいか。
もっとも古い作品(携帯電話が登場しない。今の日本みたいな環境だとストーリーが成立しないかも)なので、ヒットしたころは、近時の傾向とは逆に、ツインピークスみたいな、「すべては説明しない」タイプの映画がもてはやされていた頃だったのかもしれない。
妻を殺害されてから短期的な記憶の保持ができなり、5分くらい前のことはおぼえていられない主人公が、復讐をしようと犯人をさがす話。
記憶障害を実体験させるような構成で、主人公が犯人と確信する人物を見つけたところから始まって、妻殺しの場面まで過去へさかのぼるという、時間軸を逆転させた凝った構成。
ただ、結末は、「それは禁じ手では?」と思わせるものだった。
主人公が記憶障害を持っていると知っている人々は、「どうせ覚えていないのだから」と主人公を侮るような行動を取る。人間の醜さが端的に描写されていた。
解説記事などを読むと、極く限られた範囲で上映されていたのが、評判をよんで人気作品になったらしい。
正直いって予備知識なしに一回見ただけでは、たいていの人は内容が理解できないと思うので、そうした映画がそのような経路でヒットしたのは驚き。アメリカ映画って「わかりやすさ」優先だという先入観のせいか。
もっとも古い作品(携帯電話が登場しない。今の日本みたいな環境だとストーリーが成立しないかも)なので、ヒットしたころは、近時の傾向とは逆に、ツインピークスみたいな、「すべては説明しない」タイプの映画がもてはやされていた頃だったのかもしれない。