life goes on slowly

或る大阪近鉄バファローズファンの
偏愛と放浪の記録

雨の柳川にて

2013-10-05 22:33:43 | 【旅】ぼちぼち放浪
 うなぎのせいろ蒸しを食す。ごはんにも味がついてるので、強めの味ではあるがうなぎはふっくら。そして、食べてる間じゅうずっとさめない! せいろ恐るべし。おいしかった。

 本当は川下りがしたかったのだが本降りだったので断念し、北原白秋の生家の建物である記念館に行ってみる。海産物問屋から造り酒屋になった旧家だそうで、かなり広く感じる。掘割の中に水草が生い茂っているのも風情があってよかったなー。あと、ザボンの木が……もう大きくなってきている実がいくつも下がってて、重そう! でも枝は折れない。なんかすごい。

 そのあと「御花」という、柳川藩主であった立花家のお邸を観に行く。洋館と和のお邸との両方が、松濤園という庭園を取り囲むように建てられている。この日は結婚披露宴も行われていて、庭園を望むお部屋に宴席の準備がされているのが見えた。保存されてある調度品や、併設の史料館では立花家代々の甲冑が見せてもらえたりする。甲冑はいろんなデザインがあって面白かった。特に兜の仰々しさが……(笑)。いろいろ、大将をより大きく、より威厳を持たせるためと思わせる装飾があって。
 見て回ったのはそのへんだけなんだけど、このあたりの掘割は倉敷を思い出す雰囲気があったように思う。倉敷をちょっと小さくした感じ。他のエリアも含めて見るとまた、スケール感は変わると思うけど。

 夜は天神で、ここの鶏皮がいいんだよ! と連れて行かれた「かわ屋」でまず軽く焼鳥。店内はレトロな感じで、次から次へとお客さんがやってきて賑やか。そしてぎゅっと丸めた感じの鶏皮がこんな感じでカウンターに準備され、オーダーされるのを待っている(笑)。お店の人がここから取って焼いていたので、二度焼きなんだと思う。

 で、実際に出てきたのがこれ。なんか京都のあぶり餅を思い出すサイズ。焼き色から想像できる通り、とても香ばしい! 味つけは若干甘めなんだけど、癖になる。注文のときは10本単位くらいで一気に頼むのが普通らしい。この日は2人で20本いただきました。(笑)
 ほかに、ささみのしぎ焼きなんかも食べた。ささみがけっこう大きかったのと、お肉が柔らかかった~。そして一見ごまだれに見えるたれに、めっちゃわさびが利いていて鼻に抜けまくった(笑)

 焼鳥で小腹を満たしたあと、すぐ近くにある蕎麦屋さん「いしい」へ。こちらはおしゃれな店内で落ち着いた感じ。
 まず前菜的に湯葉をいただく。もともと湯葉は好きだけど、この湯葉は豆乳の癖みたいなのが全然なくてとても口当たりがよい。手前のは突き出しの小皿。おひたし的なものだけど、ちょっと出汁がきいてて個人的にはすごく好み。

 そのあと天ぷら少々、舞茸のホイル焼き(絶品!)、牛肉の一口カットステーキ的なもの(これがまた相当旨い。絶妙のミディアムレア。)などなど堪能させてもらって、〆には蕎麦を。鶏南蛮で。量はそんなに多くないので、〆にちょうどいいと思う。出汁も主張しすぎないけどしっかりした味だし、お肉も柔らかいし。お腹はけっこう膨れていたもののもうちょっと食べたくなる味だった。満足。

 結局、またしても食道楽ツアー的になったけど(笑)まあ、旅の目的って半分以上、食だったりもするので。でもラーメンは食べていないし、柳川の川下りもちゃんと行きたいので、今度は頑張って自分で(出張ついでじゃない)遊びに来よう。ごちそうさまでした。


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