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KONIFLEX、つちのこカメラ

2014-03-08 22:11:17 | つちのこカメラ

小西六写真工業は創業が1873年だったから、約140年間会社が存続していた写真業界の名門でした。
残念ながら、ミノルタと合併したが、デジタル化の波についに押し流されて消滅しました。

2眼レフのKONIFLEXは60年近く前の機種。
フィルムメーカーでもあった小西六が作るヘキサノンレンズはなかなか良かった。
当時の事を聞くと、フジノンレンズもオリンパスのズイコーレンズも、むろんニッコールもキャノンも良かったになる。
私が10代の頃に現像を始めた時に、初めて買ったレンズが引き延ばしレンズのヘキサノン50mmだった。あまり昔の事なのでF値がいくつだったか覚えていない。ラッキーの携帯引き延ばし機(箱の中に本体とポールが入っていて、箱の上に組み立てる)についていたのはコムラーの小さな引き延ばしレンズ。これがひどいレンズだったので、新品のヘキサノン引き延ばしレンズを手に入れてプリントした時の衝撃はスゴかった。
今まで何をプリントしていたんだろう、、、とあぜんとした。その衝撃は2年後にニッコールの引き延ばしレンズを手に入れた時にも感じました。良いレンズじゃなきゃ良いプリントはできないなーーーー。撮影レンズよりも引き延ばしレンズの方が、むしろ大事なのじゃないかなーって思いました。
写真は、シャープである事は大事だろうが、撮影した被写体と、撮影した事象の方がはるかに意味合いが大きいと思う。美しいか珍しいか事件性があるか、心うつ瞬間とものを撮影したかだと思うからだ。シャープさよりその方がだいじ。
でも、現像プリントは、科学的な作業で、高性能なレンズと引き延ばし機で,忠実にフィルムを再現できれば良い。
プリント自体がうつくしくもある。10代の中学生、高校生、大学生の時代に写真にのめり込み始めた時に、ちょうど中程でヘキサノンレンズにであった。
私が住んでいた近くに、篠山紀信さんの生家があって、写真屋さんのおっちゃんが、裏にいる篠山紀信がすごく注目されているんだよーと聞いても、何が何だかわからなかった。近所の坊ちゃんだった篠山さんが、あれよあれよと有名人になって、写真やの親父さん達も鼻が高いようだった。
KONIFULEX

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レンズがカビだらけ。
シャターは生きていた。シンクロもついているからスタジオ撮りもできそう。

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アクセサリーシューもついていて意外に近代的だ。

サイドの皮がかびている。ぼろぼろと破けると言うよりポキポキ折れる。
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距離表示がフィートなのは輸出が多かったのだろう。

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後ろは露出表です。

昔のカメラは全てマニュアルで、知識がなきゃ撮れなかったのだ。
露出の絞り、シャター、ピント、フィルムを入れる、巻き上げる全て人知・人力です。
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フィルムカウンターの白窓の前にあるポッチは2重露光用。

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昔の機器はシンプルです。

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シャターは左右に変更できるタイプもある。

ビューレンズはF3ですが撮影レンズはF3.5。
KONIFLEXの一番の特徴が85mmが付いていること。
75mmに比べて歪みが少ない。
75mmだと66は若干ワイドな感じがします。
KONIFLEXのレンズは、ひとことで言えばゆったりしているということ。
これで撮ってみたいですね。

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これだけカビているから、眠たい画像でしょう。 

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私のローライフレックスF3.5と同じような機構。

ただやたらに固くて、指がいたくなる。
金属が曲がっているようだ。

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ロックした状態です。レバーを回して下のレバーを引き起こす。

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フレーヤー防止のひだは付いている。

スタートマークを合わせるのだろう。
使ってみなきゃわからない。

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次回のコマフォト原稿の撮影にでもつかおう。

だけどプリントはやりたくないから、ネガスキャンですね。
スキャンでもけっこうキレイにプリンターで出力できます。
何が何でもプリントじゃないと思う。
技術を後戻りさせるのは,私の好みじゃないから。
フォクトレンダー・ブリラント
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080828

80年前のカメラでスタジオ撮影
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20080903

ローライフレックス 3.5F 220の記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20081024

ハッセルブラッド500Cの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20071002

マミヤC330Sの記事
http://blog.goo.ne.jp/photostudioon/d/20070923


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