おさかな’sぶろぐ

日々感じたことを徒然なるままに。。。

三千院(京都市左京区)

2008年02月03日 19時05分31秒 | 旅先にて
三千院は、京都市左京区大原にあります。昔から一度、行ってみたいと思っていたのですが、京都市内からは離れているためなかなか機会に巡り合えませんでした。今回は、jokaさんの案内で初めて訪れることが出来ました。

    

三千院は、天台宗の寺院で、本尊は薬師如来、開基は最澄です。青蓮院、妙法院とともに、天台宗の三門跡寺院の1つに数えられています。もともとは、比叡山に建てられた円融房が起源で、その後、坂本に移り、たびかさなる移転の後、明治4(1871)年にこの大原の地に移転してきたそうです。

当日は、正月三が日明けということもあって、観光客が極端に少なく、なんだか貸し切り状態で三千院を満喫することが出来ました。

    

石垣や白塀がお城のような雰囲気を醸し出していますね。

    

江戸時代の茶人金森宗和が手がけた庭です。冬で、落葉樹はさみしい状態ですが、とても奇麗な庭です。緑豊かな季節にもう一度眺めてみたいです。

    

坪庭も、いい雰囲気です。

            

奥に見える建物が、旅行ガイドとかによく掲載されている「往生極楽院本堂」(重要文化財)です。

            

往生極楽院は、平安時代末期の12世紀から大原の地にあった阿弥陀堂で、明治4年に三千院の本坊がこの地に移転してきてから、その境内に取り込まれたものです。入母屋造、杮(こけら)葺き、妻入の建物で、内部は船底天井になっていて、高さ2.3mの阿弥陀三尊像を堂内の空間一杯に安置しています。平安時代末期、12世紀の創建ですが、江戸時代の元和2(1616)年に大幅な修理をおこなっており、外回りはほとんど江戸時代のものです。

    

往生極楽院の周囲は、苔が一面に生えている庭です。とても奇麗に管理されています。とてもいい雰囲気ですよ。

    

苔の庭の中には、お地蔵さんが何体もたたずんでいました。なんだかかわいいですね。

    

◆『三千院』詳細データ
 住 所:京都府京都市左京区大原来迎院町540
 宗 派:天台宗
 本 尊:薬師如来
 創建年:延暦年間(782~806年)
 開 基:最澄