おさかな’sぶろぐ

日々感じたことを徒然なるままに。。。

直島 家プロジェクト その2

2005年11月15日 19時24分56秒 | 四国の紹介
◆『護王神社』
プロジェクト着手 1999年4月、完成2002年10月
設計:杉本博司

江戸時代から祀られている護王神社の改築に合わせて、杉本博司氏が設計を行いました。
本殿は改築、拝殿は新築、地下の石室は岩盤となっております。



拝殿と本殿は、ガラスの階段にて繋がっています。建物は初期の神社建築の様式をモチーフに設計者がアレンジを加えていったものだそうです。



このガラスの階段は、地下の石室と繋がっており、地下と地上が一つの世界を形成できることを表現しているようです。



地下の石室は、この入口から入ることが出来ます。人間がひとりやっとこさ通れる程の狭い通路を抜けた先には二帖程の大きさの石室が現れます。視線の先には先ほどのガラスの階段が見えております。



狭い通路を戻り、外の世界に出た時、目の前に広がる景色です。暗い空間から解放され、青い海と空が広がれば感動も数倍に拡大されますね。



そうそう、ここの狛犬、なんだか愛嬌があっていい表情してましたよ。





次回へ続く。

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直島 家プロジェクト その1

2005年11月15日 11時52分39秒 | 四国の紹介
直島の港から、バスに乗って本村地区の『家プロジェクト』の見学に行きました。

◆『角屋』
プロジェクト着手 1997年7月、完成1998年3月
修復監修:山本忠司
『角屋』は家プロジェクトの第1弾として整備されました。建物は約200年前のもので、ここ本村地区でも大きな家の一つでした。外部は焼板に漆喰塗り。屋根は本瓦葺きです。



内部の写真ですが、暗くてよくわからないですが、液晶カウンターが水を張った床の中に設置されています。
宮島達夫氏の作品です。液晶カウンターの点滅パターンは町の住人がそれぞれ設定したそうです。
暗い空間の中で、無機質に点滅する液晶がどこか幻想的な空間を作りだしています。
あっ、歩く時には気をつけて下さいよ。水の中に足を突っ込んでしまう方がいるそうです。



◆南寺
プロジェクト着手 1998年7月、完成1999年3月
設計:安藤忠雄
ここ本村地区には、極楽寺や八幡神社など、直島の歴史的、文化的な中心地となっています。
この「南寺」は新たに建てられた建物ですが、もともとここに実在してたお寺です。その精神の拠り所としてのコンセプトで建てられています。内部は、ジェームス・タレルの作品となっており、その大きさに合わせて安藤忠雄氏が建物を設計したそうです。



建物への進入口



進入口から裏のアプローチへと出て、奥の玄関へと向かいます。
なにか、静寂感のあふれるアプローチとなっています。



建物内部は、一寸先も見えない暗闇です。
案内人の声を頼りに壁を伝いながら、内部のベンチへと案内されます。それから暗闇を見つめること10~15分。。。静寂な空間の中、ぼんやりと壁面に光が見えてきます。その光はあくまでもそこに壁があることを思わせるだけで、見えるわけではありません。人間本来の持つ感覚のみで、その光に向かって歩きます。かなり遠くに見えてた光は、以外と近い。。。不思議な空間でした。まさしく人間の精神に訴えかけてくる作品ですね。帰りの出口もやはりぼんやりとみえる光に向かって進みます。出口で自然の溢れる光を目にしたときの感動も素晴らしいものでした。

次回へ続く

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