おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

東 北 旅 行

2010-09-18 20:49:58 | Weblog

 家庭婦人が旅に出る時は、普段怠っているかたずけ仕事に勢を出すものである。私もそれをして足のふくらはぎが腫れてきた。  今更やめる訳にもいかず兼ねてより申し込んであった「みちのくのベストハイライトを四日間で大回遊」と言うトラピックスの旅に娘と参加した。
 
九月九日七時十分にJA名古屋駅のコンコースに集合して三十四名の団体旅行となった。私は東北は初めてでこだまや、やまびこの旅もゆっくりしていて楽しいものである。
 郡山からは地元のベテランガイドつきのバスになる。初日は透明な水の猪苗代湖裏磐梯のエメラルドグリーンの五色沼をみてから、源泉かけ流しの蔵王温泉につき疲れを癒す。瀟洒なホテルアネックスは牛しゃぶと芋煮御膳がおいしかった。
 二日目は厚着をしていって蔵王山頂で、引き込まれそうに青く美しいお釜の池をみる。ちょうど白根山の白を青にしたような見栄えである。
 次に中尊寺の金色堂を拝観し奥州藤原氏の栄華に思いを致す。平泉を歩いてから角館の石黒家松本家など武家屋敷をみてまわる。その奥では今も生活をされていたり書院づくりもあったりして、私にとっては実家を大きくしたようなものである。
 ただし庭や燈籠などはその年月が偲ばれる。たそがれ清兵衛撮影場所の塀の前で写真を撮った。
 立子の像を見て田沢湖を巡りプラザホテル山楽荘につき強行軍だったのに、エスカレーターがなく階段の多いのに泣かされた。フロントに舞台がしつらえてあって三味線や民謡の披露があってこれは良かった。
 三日目は高村光太郎の乙女の像で知られる十和田湖や奥入瀬の渓流を歩いて、とうとう青森まできてしまったと感慨ひとしきりである。津軽工芸館を見てバスは一路岩手県までさがり雫石のAランクホテルの高原温泉に泊る。ローストビーフをあてに娘とビールを飲んでいて別棟であった民謡踊りをみそこなってしまった。
 ラストの日は小岩井農場で遊び、奇岩の渓谷の厳美渓をのぞみ私がメインにしていた芭蕉コース松島を遊覧船で巡った。
 昨夜来の雨で水が濁っていたのは残念であったが本当に沢山の島が点在し「松島やああ松島や松島や」もうなずけると言うものだ。
 ロキソニンの世話になりながら痛し楽しとよくも六県も駆け抜けてきた。何回も来ている筈の娘は東北は好きだから又来たいと言っていた。
   

  俳句 裏磐梯五色の沼や秋深し
     長き夜かけ流し湯に足をもむ
     ななかまどはや彩づきぬ盛岡路
     松島に波ひたひたと秋を聞く

コメント (1)
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