おにゆりの苑

俳句と俳画とエッセー

 七 月 七 日

2015-07-08 15:43:48 | Weblog

 今月の句座は、先月の展示会の「打ち上げ」を名目に、日進駅の近くの「ヤジロベえ」で開いた。 Aさんは今年も写真をフアイルにして来てくださった。
 最初に一言づつ感想を話した。続いて次回から提出句の発表様式を変えようと言う意見に従ってIさんがハガキ大の大きさの紙に罫線を引きA3用紙に貼り付けた見本を見せて説明をした。
 今は各自ノートに清記するのであるが人数が増えたので七十五句ほど書くと一時間近くかかる。勉強家の皆さんはその時間がもったいないと言うのである。
新しい提案には、貼り付けたりコピーをしたりする当番が三名要り、常時紙などを置いてをくロッカー代が毎月三百円かかるが、現在の方法とどちらが最良なのかを検討してみることになった。 
 和やかに懇談しながらお昼の定食をいただき句会になった。
会も三年経ち、皆さん上達されて、選ばれた四句が新聞の近郊文芸に掲載されるが、筆頭には常に同じ人が登場するようになってきた。
 今回のテーマ三句は当季自由題で一句は講師の出された「七夕」であった。
 私は「ヤジロベエ」が日進句会で一緒だった男性のEさんの姉さんがされていた桑名の「歌行灯」との関係を聞いていたので何とか七夕の句に「歌行灯」を取り込んで詠みたいと思った。桑名には泉鏡花が宿泊して「歌行灯」を書いた旅館「船津屋」があり玄関には歌行灯の碑もある。頭に浮かんだのは雑誌「三田文学」を創刊し泉鏡花を紹介した文豪永井荷風の忌日が七月で「雨傘の忌」と言うことを踏まえて読もうと思ったが、いくら考えても泉鏡花の小説「歌行灯」と永井荷風とが「歌行灯」でつながる関わりが見えてこないため、七夕の句として読むことをあきらめた。
 Eさんは「歌行灯」について語りたがっていたが亡くなって久しい。

     俳句   「歌行灯」色紙に書きて傘雨の忌

コメント
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