僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

舛添都知事と 『百条委員会』

2016年06月10日 | 議会&役所

「舛添は早くやめろ」とこのブログで書いてからも20日以上経つ。
今でも連日、テレビで舛添都知事の問題が報道され続けている。

公私混同、セコい、ネコババ男、恥知らず、傲慢、
他人に厳しく自分に甘い…など、いろいろ言われている。

しかし、マスコミや議員からどんなに厳しい指摘を受けても、
「都民の信頼を取り戻すため邁進したい」を繰り返すだけ。
白々しいにもほどがある。呆れている人も多いだろう。

今さら信頼を取り戻すなんて100パーセント無理だろ。
だいたい、本当に反省しているようには、見えない。

公私混同は「疑惑」ではなく「事実」なのに、
あまりにも、往生際が悪すぎるよね。
(それに比べて、昨日の市川海老蔵の会見は立派だった。
妻の麻央さんが進行性の乳がんだったという会見。
舛添も、海老蔵の爪の垢を煎じて飲めばいい)


さて、その舛添報道の中で、都議会の「代表質問」とか、
「一般質問」とか「総務委員会」とかの言葉が出てくる。

僕にとっては、とてもなじみ深い言葉である。

38年間の市役所勤めのうち、
26年間、議会事務局で仕事をしていた僕は、
これらの言葉を聞くと、いろいろと思い出す。

東京都であっても地方の小さな市であっても、
地方自治体であることは同じなので、
定例議会は年4回行われ、その中で
代表質問や一般質問というのがある。

本会議での応答のあとは委員会で
また、いっそう詳しい審査をする。
それが、今回の場合は「総務委員会」である。
舛添問題について、13日にそこで集中審議がされるそうだ。


そしてもうひとつ、にわかに「脚光」を浴びたのが

百条委員会

…というもの。

これは、もう皆さんご承知だと思いますが、
この委員会を設置すれば、そこで行う審査は、
証人を呼んだりすることもできるし、出席を拒否したり、
嘘の証言をしたりすると罰せられる…という強い権限がある。

議会はそういう特別委員会を設置できますよ…
と規定されているのがたまたま地方自治法の第百条なので、
いわゆる「百条委員会」と呼ばれているものである。

初めてこの言葉を聞いた人は
「百条委員会って何やねん?」
と思われたかも知れませんね。


この「百条委員会」については、僕なりの思い出がある。

先に、僕は通算で26年間、議会事務局にいたと書いたけれど、
昭和46年に松原市役所に入り、秘書課、課税課と2年ずつ勤め、
昭和50年の4月に議会事務局に配属された。

その翌年のことだった。
松原市議会に「百条委員会」が設置されたのだ。

その頃、ロッキード事件というのが世の中を騒がせていた。
国会で「証人喚問」などが行われたのがTVで流され、
証人に出た人が「記憶にございません」を連発し、
それが流行語のようになったこともある。

松原市議会でも、その影響を受けたようで、
3人の市議会議員が「疑惑あり」とされて、
百条委員会が設置されたのだった。

僕が議会事務局に配属されてから約1年後のことだった。

議会事務局の上司たちはてんやわんやだったが、
下っ端の僕などは、ただオロオロしているだけ。

やがて委員会が始まり、証人を呼んだり、
いろんなことを審議したけれど、結局、
ヤリ玉に挙げられた3議員とも「シロ」ということで、
一定期間続いたその委員会の幕が閉じられたのである。

大山鳴動してネズミ一匹…。
いや、ネズミ一匹すら出てこなかった。
僕から見れば「なんのこっちゃ」という顛末であった。

その当時、百条委員会は、各自治体で
一種の流行にもなっていた記憶がある。
今からちょうど40年前の話である。


舛添問題は、このあと総務委員会でどういう展開になり、
百条委員会を開くことになるのかならないのか知らないが、
いずれにしても、ここまで来たら舛添も続投は困難なはず。
(一説では9月議会の時に辞める…と言われていますけど)

ただ問題は、次に立派な知事が出てくるかどうか…ですけどね。

 

 


 

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