僕のほそ道   ~ のん日記 ~

  
これと言ったテーマはなく、話はバラバラです。 つい昔の思い出話が多くなるのは年のせい? 

せっかく年をとるのだから…

2012年02月06日 | 日常のいろいろなこと

  

    

   NHK大河ドラマ「平清盛」で璋子を演じる檀れい。

 

去年の夏、平安王朝を舞台にした渡辺淳一の小説が刊行された。
「天上紅蓮(ぐれん)」という題名の長編小説である。

平安中期の頃、権力の絶頂にあった白河法皇と、
藤原璋子(たまこ。後の待賢門院)の愛を描いた物語である。

…と、こう書けばいかにも読んだみたいだけれど、まだ読んでいない。
あの頃、渡辺淳一の「孤舟」という小説にハマったばかりだったので、
同じ著者だからいつか読もうと思って、新聞の書評を切り抜いたまま…
だから、この小説は、あらすじ以外の詳しいことは知らない。

読んでもしないこの本を取り上げたのは、今の大河ドラマの影響である。

というのも、大河ドラマ「平清盛」では、藤原璋子の役を、
僕の好きな女優さんである檀れいが演じているからである。
そうか、あの「天上紅蓮」の璋子なのか、と最近になって気がついた。

で、「八日目の蝉」や「美しい隣人」で檀れいの大ファンになった僕としては、
この大河ドラマを見ていても、どうしても璋子のことが気になるのである。

小説「天上紅蓮」の方は、白河法皇と璋子の性愛がテーマだ(…そうである)。

白河法皇という人物は、19歳に天皇に即位し、33歳で譲位して上皇となり、
初めて院政を開き、さらにそののち、出家して法皇になる。

譲位のあとも、堀河、鳥羽、崇徳の3代43年にわたって実権をにぎった…
…というから、天皇の時代と合わせて60年近くも権力の座にいたわけだ。

その白河法皇と璋子の関係は、もちろん夫婦ではない。
「天上紅蓮」の中で法皇と璋子が最初に関係を結ぶのは、
なんとまぁ、2人がそれぞれ62歳と14歳のときであった。

…げげぇ~っ。 歳の差が、48歳! 
加藤茶も顔負けの年齢差である。
う~ん。 まことに、どひゃ~んな話ではないか。

法皇は璋子を皇后にするため、自分の孫である鳥羽天皇に璋子を嫁がせる。
そしてその上でさらに関係を続け、法皇は璋子に自分の子まで産ませるのだ。
そんな関係は、白河法皇が77歳で亡くなるまで続いた…ということである。

ふうぅぅ~(ためいき)。
もう、何も言うことはおまへんわ。

昨日放映された「平清盛」でも、檀れいの「璋子」が、夫の鳥羽上皇に、
夫の祖父である白河法皇と自分との関係を明かす場面があったなぁ。

檀れいもずいぶん難しい役どころを演じているものだと思うけれど
ブログ友だちで歴史やドラマにも詳しいちひろさんが、ご自身のブログで、
この檀れいの璋子(待賢門院)のことに触れ、
「道徳観とか倫理観がどっかにぶっ飛んでる綺麗なお人形みたいな感じ」
と実にうまく表現されていたので大いに感服し、共感をおぼえたものである。

あぁ、しかし白河法皇も、48歳も年下の女性となぁ…
なんだか、すさまじい執念のようなものを感じてしまいますわ。

78歳になる渡辺淳一先生は、この小説の意図をこう語っている。

「男が女を、女が男を追いかける気持ちは、いやらしいものではなく、
 生きる情熱の源だと信じている。老いのわびしさばかりを描くのではなく、
 生きていく喜び、愛する喜びを伝え、高齢者に元気が出る小説を書きたい」

いやぁ、それはけっこうな話ですよね~ たのんまっせ~渡辺先生。

それにしても、何度も繰り返して恐縮ですが…
48歳差の愛…とはねぇ。 

「自分のことを振り返っても、62歳は燃えさかっている」
と、渡辺先生は続ける。
「70を超えても、女性への好奇心は尽きない。
 人間は意外と変わらないものだというのは、
 年をとって初めて分かる」

そして、
「せっかく年をとるのだから、わくわくしないともったいない」

…ということだそうです。

そ~か。
今週あたり、檀れいのような女性が、ひょいと目の前に現れるかもしれない。

わくわく。

でもなぁ…
その前に整骨院へ行って、
老化現象(?)で痛む首と肩と腰を
治療してもらわなければ…

 

 

 

 

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