朝8時から、サッカー女子W杯の準決勝があった。
日本対イングランド戦。
仕事に行く長男は「朝5時からやったら全部見られるのに…」
…と残念そうに言い「行ってきま~す」と仕事に出て行った。
僕は毎日が日曜日だから、こんなときは都合がいい。
8時前からテレビを見た。
しかし…
僕も、今日はスポーツジムが休みなのだけれど、
10時に妻と2人で出て行かなければならない用事があった。
サッカーは、延長にならない限り10時までに終わる。
まぁ、大丈夫だろうと思いながら見ていたら、
日本がPKで先制した。ぱちぱちぱち。
が、相手のイングランドも、PKを奪って1対1の同点とした。
(ちなみにこのPK判定は、誤審のように見えたのですが…)
1対1で前半を終了。
そのまま後半に突入したが、イングランドが押している。
何度かヒヤっとするシーンがあった。
後半も30分を過ぎた。
時間は午前9時半である。
やばい。10時までに終わらないかも…
10時に出て行かなければならない僕は、
これはもう延長かと思い、録画をセットした。
外出から帰ってきて、続きをビデオを見ようと思ったのだ。
でも、正直なことを言うと、この試合、展開から見て
なでしこが負けるような気がしたのである。
服を着替えて、いつでも出て行ける体勢で立ったままテレビを見た。
後半45分を過ぎ、ロスタイムに入った。
ロスタイムは3分である。もう、延長は間違いないだろ。
仕方ないなぁ。さて、テレビを消して…と思った時…
イングランドの選手が、ボールをカットしようとして
日本のゴールへ入れてしまった…
…ように見えた。
が~~~~~~~~~ん。
なら、オウンゴールで日本の得点である。
一瞬、信じられず、「えっ?」と思った。
実況アナも「入ったように…見えましたが?」
次の瞬間、そのアナが、主審の動作を見てか、
「ゴールで~す!」と絶叫した。
そして女性主審がチラッと腕時計を見る姿が映った。
残り時間1分もなかったところだった。
なんだか、わけのわからないうちに、試合終了。
でも、日本はとにかく勝った。決勝進出を決めたのだ~
う~ん、しかし…
オウンゴールをしてしまったイングランドの選手が、
泣き崩れ、同僚や監督が彼女を抱きしめ、慰めていた。
日本が決勝進出を決めたブラボ~な結末だというのに、
なぜかオウンゴールをした選手が気の毒で仕方なかった。
泣き崩れるそのイングランド選手を見ていたら、
日本が勝ったことを手放しで喜べず、「あの人、大丈夫?」と
彼女のことを心配してしまう日本のファンも多かったのではと思う。
夕方のニュースを見たら、英国でも彼女のことは
「勇気あるディフェンス」ということで称えられていた。
それはそれでよかった。
う~ん。
でも、これが女子と男子の違いなのか…と思った。
男子のW杯で、1994年アメリカ大会でこんなことがあった。
アメリカ対コロンビアの試合で、コロンビアの選手が、
オウンゴールをしてアメリカに負けてしまった。
オウンゴールをしたのはエスコバルという選手だけど、
彼がコロンビアに帰ったとき、国民に射殺されたのだ。
サッカーW杯は、それほど恐ろしい大会なのである。
でも女子の場合は、どこか柔和なところがある。
それが女子の大会のいいところなのかも知れない。
(ま、その分、男子の大会のほうが力は入りますが…)
な~んて思いながら、次は6日の月曜日朝8時から、
アメリカとの決勝戦を楽しみにしている。
でも、これはマジな話…
日本がアメリカに勝つのは奇跡に頼らなければなりません。
4年前、決勝で同点でPK戦の末、日本が優勝しましたが、
日本はアメリカに勝ったことがなく、アメリカも前回は、
どこか日本を侮っていたところがあったように思えます。
で、翌年のロンドン五輪では、決勝でアメリカに敗れました。
そして今回のW杯では、アメリカは、
さらに万全の体制で向かってくると思います。
全盛時代の白鵬も、前回敗れた相手には絶対負けませんでした。
それと同じですよね。
だから、なでしこも、4年前のようにはいかないでしょう。
6日の決勝戦は、奇跡を願うしかありません。