今日から7月。今年も半分終わりましたね。
1年の計は元旦にあり…なら、1年の後半の計は本日にあり、
…ということでしょうか。そんな言葉、聞いたことありませんけど。
そんな時に…
昨日、つまり今年の半分が終わる日だったが、午後1時前に、
スポーツジムを出ようとしたら、テレビに人が群がっていた。
何事かと思うと、「新幹線で発煙、2人が心肺停止」
…というテロップ。小田原付近で起きたとのこと。
「えっ?」とわが目を疑った。
新幹線の事故で死者が出たのは、これまで一度もなかったはずだ。
「発煙」とはどういう意味なのかわからないが、大変なニュースである。
急いで自宅へ戻り、妻に「新幹線のこと、知ってる?」と聞くと、
「知らない」という返事だったので、その場でテレビをつけると、
そのニュースが流れていた。
どうやら乗客の男が、先頭車両のデッキで「全身に油をかぶって」
そのあと火をつけて自殺をはかり、車両が煙だらけになり、
乗っていた人たちが後方車両へ緊急避難したという。
自殺した男と、もう一人、50代ぐらいの女性が亡くなったとのこと。
その女性は、1両目と2両目の間のデッキに倒れていたそうだ。
当初、その女性と自殺男性とは関係があるのでは…
とも言われていたが、巻き添えだったことがわかった。
お気の毒に…。
わざと人を巻き込もうという自殺が増えている。
死ぬなら人を巻き込まず、一人で勝手に死ね、と思う。
これで思い出したのは、10年以上も前になるけれど、
韓国で起きた「大邱(テグ)地下鉄放火事件」だった。
大邱という場所で、自殺志願者の男が地下鉄に乗り、
ペットボトルに入れていたガソリンを撒いて放火した事件だ。
これで200人近くの乗客が死亡、150人近くの人が負傷した。
歴史に残る大きな惨事となった。
おまけに犯人は、死なずに逮捕された。
このとき、僕らは、
「こんな人間は日本にはおらんで。おったら、えらいこっちゃ」
と、職場の仲間たちと口々に言い合ったものである。
今回、被害状況は違うが、基本的にはこれと類似した事件である。
犯人は71歳の男性で、昨日の夜には名前が公表されていた。
今後、これを真似する「巻き添え自殺」が現れないことを願うが、
どうも、日本の国も、いよいよ安全な国ではなくなってきた…と、
最近のいろんな事件を見ていると、そんな思いがどんどん強まる。
ちょうど1年の半分が終わる日に、
とんでもない事件が起きたものである。